0人が本棚に入れています
本棚に追加
北海道編(新たなる旅立ち1話)
北海道編(新たなる旅立ち1話)
北海道へ引越す前日の事
春菜
それって!わたし達はもう終わりって事!
もう!いい
北海道でもアメリカでもヨーロッパでも
地の果てでも好きな所に行けばいいよ!
まなみんのバカ!
愛佳はその捨て台詞見たいなLINEの
内容を考えていた。
電話をしてちゃんと伝えないと
本当に終わりになる。
スマホから春菜へ掛ける
呼び出し音が鳴るが春菜は出ない?
もう一度掛け直す。
呼び出し音コールが20回以上鳴らし
たがその呼び出し音はどことなく
終わりを告げる呼び出し音にも 聞こえて
来た。
その時、母親から引越しの最後の準備を
しなさいと呼ばれる。
愛佳はスマホの電話を切った。
その時に大粒の波が頬を伝わりスマホの
画面へ零れ落ちた。
スマホの画面には春菜の顔写真と番号が
波で滲んで居る。
美久
何やってるの!
早く支度するよ。
明日は朝
早いんだから
愛佳
(涙目で振り向いて頷く愛佳)
美久
何泣いてるのよ?
愛佳
何でもない
美久
変な子?
何かあったの?
愛佳
だから、何でもない。
美久
ならいいけど?
-♪-☆-♡-☆-♪ -♪-☆-♡-☆-♪
翌日の朝早くから東京へ向かい羽田空港へそこから北海道の新千歳空港に向かい
札幌市内の札幌駅からほど近い北九条通 りのエルマンションが引越しする場所に
なる。
2年の間はこのエルマンションで過ごす
ことになる。
母親の美津奈も今回の転勤で会社を一時
的休職する事になり美久は仕事を辞める
事が出来ない為に1人群馬に残る事になった。
引越し後の2週間は忙しなく引越しの
後片付けであっという間すぎてしまっ
た。
愛佳はその合間に新しい大学に顔を
だし文学部に挨拶を済ませる。
藤女子大生も歩いて行ける距離だった
ので、引越し先のマンションはとても
立地条件は良かった。
群馬を離れる日の朝
高関駅新幹線乗り場にて
聡美
まな!気を付け行ってらっしゃいね。
百合
まなちゃんが居なくなると
寂しいけど、向こうの大学生活を
楽しんで来てね。
愛佳
ありがとう百合ちゃん。
聡美
落ち着いたら連絡をちゃんとするのよ。
愛佳
分かってるってば、
2人も元気にね。
-♪-☆-♡-☆-♪ -♪-☆-♡-☆-♪
札幌市の生活も少しづつ慣れても
朝昼晩の気温差にはびっくりする。
それと札幌市内はそれなりに都会なんだ
けど少し郊外に出るとたちまち大平原と
関東とまるで違う景色に感動する。
大学も1ヶ月も過ぎ5月の連休前になっても友達も出来ないで何時もお昼休みは
一人だけで、大学の食堂でも片隅で食べて居る、そんな時に一人の子が声を掛けてくれた。
その子の名前は高橋真由美であった。
真由美
ねぇ?
この席は空いてるかな?
愛佳
あっ!空いてます。
真由美
じゃー、一緒に食べてもいいかな?
愛佳
はははっい。
真由美
(マジ!目の前で見るとアイドル見たい
にめんこいな〜♡)
そうだ!私の名前は高橋真由美
宜しくね。
愛佳
こちらこそ
わたしの名前は
真由美
知ってるよ。
鹿島愛佳さんしょっ。
愛佳
(えっ?何で知ってるの?)
そうです。
鹿島愛佳です。
どうしてわたしの名前を知ってるん
ですか?
真由美
そうそう担当教授がね。
東京に近い群馬から
転入して来る女の子が居るから
優しく面倒を見てやって下さいと
言われたら、それで名前を知ってたの。
愛佳
そうなんですね。
北海道、札幌市も何もかも分からない
事だらけなので、こちらこそ宜しくお願
いいたします。
真由美
そうだ、私の呼び方は
まゆゆでいいからね。
皆はそう呼んでるしね。
愛佳
良いんですか?
真由美
じゃーさー
鹿島さんの呼び方はどうしよう?
愛佳
まなでいいです。
真由美
もう、堅苦しいよ。
まなちゃん
敬語じゃなくてさ
友達になったんだから
ざっくばらんに話してね。
愛佳
うん、分かった
まゆゆん、
真由美
まゆゆん(笑う)
まゆゆんがそれもありしょっ
愛佳
まゆゆよりも
まゆゆんの方がもっと可愛いかなって?
真由美
それいいよしょっ
まなちゃんは声が少し小さいよね?
愛佳
あっ!
普段もあまり大きな声で喋った
事がないので、どうしても小声になって
しまってごめんなさい!
真由美
まなちゃん、謝らないで
その方が、奥ゆかしいくて
めんこいよ。
慣れれば全然、アリだから
気にしないでね。
愛佳
めんこい?ってなんですか?
真由美
そっか、めんこいは可愛いの事だよ。
愛佳
そうなんですね。
真由美
友達なんだから
敬語じゃなくて普通に喋って
愛佳
ごめんなさい。
真由美
また、謝る
だめだぞ、もっと自分に自信もって!
だってさー
まなちゃん
めっちゃかめんこいから
モテたでしょっ
それにアイドル見たいな事?してたでしょっ
愛佳
そんな、ごく普通の
どこにでも居る人と変わらないよ。
真由美
これは男がほっておかないしょっ
合コンなんかしたら
直ぐに目を付けられると思うけどな?
愛佳
合コン!余りそう言うの行った事が
ないし、人数合わせで数回だけ
行った事はあるけど、目立たない様に
モブキャラしてました。
真由美
モブキャラ?(笑う)
まなちゃん!
君はモブキャラにはなれないしょっ
愛佳
そんな?
真由美
女の私さえびっくりする位
まなちゃんはめんこいしょっ♡
愛佳
普通です!
真由美
まなちゃん
まなちゃんは普通だと思ってるけど
周りはね飛んでもない美少女だと
見てるよ。
羨ましい限りだよ。
愛佳
まゆゆんだって凄く美少女だと
思うんだけど?
真由美
いやいや私なんて
まなちゃんの足元に及びませんよ。
愛佳
そんな事ないよ。
綺麗だもん
真由美
(何この子はマジめんこいしヤバ過ぎ)
お世辞がお上手ね。
愛佳
お世話じゃないよ。
真由美
ありがとうまなちゃん、
ところでさ札幌は慣れたっしょっ?
愛佳
少しは慣れたけど?
まだ、土地勘がとっちらかって
何だか外国に来たような?
そんな感覚です。
真由美
外国は大袈裟だよ。
だろうね、関東の群馬だっけ?
愛佳
そう群馬
余り有名な県じゃないし
真由美
知ってるよ
群馬
温泉で有名でしょっ
愛佳
(なんか語尾にしょっ?多いのは?癖かな?)
山が多いから温泉も多いのかも?
真由美
北海道もまけてないっしょ
登別温泉
洞爺湖温泉
定山渓温泉
秋の紅葉なんかは綺麗でしょっ
愛佳
そうなんだ行って見たい。
真由美
しったらさ
夏休みか秋にでも温泉巡りと
北海道巡りとかしない?
愛佳
(しったらさ?知ってるの意味かな?よく分かんない?とりあえず温泉巡りっていってるから)
うん、行って見たいです。
真由美
その前に札幌をご案内するっしょっ
愛佳
是非、お願いします。
(もしかして話しが噛み合ってないのかな?)
-♪-☆-♡-☆-♪ -♪-☆-♡-☆-♪
そして週末には真由美の案内する。
札幌市内ツアーが始まる。
真由美と待ち合わせ場所は札幌駅
地下鉄南北線大通駅北改札を出てすぐの
大通西4ビルB2FにあるISHIYA直営カフェに2人は向かう。
-♪-☆-♡-☆-♪ -♪-☆-♡-☆-♪
愛佳
おはよう〜
真由美
(少し遅れて来た真由美)
ごめーん、
気合い入れてオシャレして見たら遅れちゃった。
愛佳
気合い?
真由美
そっさー
気合いだよ。
愛佳
なんでなの?
真由美
だってさ
まなちゃんがめんこいから
私が見劣りしないためだよ。
愛佳
そんな?まゆゆんは普通でも
十分可愛いよ。
真由美
いやいや、
まなちゃんから言われても
説得力ないっしょっ!
愛佳
(また、しょっを付けてる?)
ねぇ〜、なんで語尾にしょっを
付けてるのって?
北海道で流行ってるの?
真由美
流行ってる?
関東では言ってないの?
愛佳
言ってないよ。
真由美
そうか!
北海道民だけなのか?
愛佳
うん、でも面白いから
気にしないでね。
真由美
そう言えば
まなちゃんは群馬弁とか
喋らないの?
愛佳
喋らないし知らないよ。
う〜?そもそも両親が標準語だもん
真由美
生まれは群馬でしょっ?
愛佳
違うよ東京だよ。
真由美
と東京なんだ!
愛佳
分家が東京で本家が伊豆なの
真由美
何と東京人
愛佳
東京人(笑う)
何それ?
真由美
憧れだよ東京はさ
愛佳
そうなんだ?
それよも行こうよ!
真由美
あっ!ついつい
まなちゃんの事を色々
ききたかったから
愛佳
今日一日、あるから
色々話そうよ。
真由美
(声は小さいけどなんなのこのほっこりした気分と落ち着くって言うか?)
まなちゃん!ヤバいよ
愛佳
何が?
真由美
声?
愛佳
やっぱり小さいくて聞づらいの?
真由美
小さいの慣れたよ。
それよりも声質が
いいのよ
愛佳
声がいい?
真由美
そう、ほっこりするし
病み付きなる声
愛佳
それは声優さんの方がいいでしょう。
真由美
声優は声優で作った声でしょう。
それとは違う
何だか
ほっこりするし
落ち着く感じ
愛佳
そんな?
褒めても何も出来ませよ。
真由美
いいの
一緒に居て見て声を聞くだけで
落ち着くから
愛佳
面白いの?
真由美
(本人自覚なし?天然ぽい所あり)
じゃー行きましょうかね。
愛佳
うん、行こうね。
真由美
そんでさー
行く店のね・・・
-♪-☆-♡-☆-♪ -♪-☆-♡-☆-♪
石屋製菓カフェでパンケーキとロイズの
チョコドリンクを注文してから朝の朝食を済ませ札幌駅の駅ビルでショッピング
午後にはすすきのにあるすみれラーメンへ
真由美のお勧めで塩バターラーメンを注文して食べた。
それはコクがありさっぱりしてて
バターでマイルド味愛は病み付きに
なる愛佳は札幌ラーメンと言えば味噌ラーメンと決めつけていたが、それをくつがえす程の味でした。
遅くお昼を済ませてから札幌駅周辺にある洋服ショップや小物など見て周り
日も暮れる夕方になる。
-♪-☆-♡-☆-♪ -♪-☆-♡-☆-♪
愛佳
今日はありがとう。
真由美
どういたしまして
愛佳
すっごく楽しかったよ。
真由美
良かった。
でもさ、
愛佳
なに?
真由美
まなちゃんは目立ってたよ。
愛佳
えっ?そんな事ないよ。
真由美
そんな事あるって
男女関係なくすれ違う人は皆、まなちゃんを振り返って見てたもんね。
何か違うオーラが出てるよ!
愛佳
変な人って見たたんじゃないですか?
真由美
違うよ
私も初めて見た時から感じてたしょっ!
普通の人と違うってね。
本当にアイドル素質ありありしょっ!
愛佳
ないないない!
目立ちたくない。
わたしは影薄でこっそりしてるのが
合ってるの。
真由美
それはまなちゃんが思ってるだけ
他の人はそうは思ってないの
愛佳
(悲しい顔で答える)
いいの本当にいいの
もうそう言うのはいいの
真由美
そうなんだ、でもね
(躊躇う(ためらう))
何があったらさ
私と友達が居るから
そん時は守って上げるよ。
愛佳
うん、ありがとう。
真由美
じゃーさ
夏休みは三人で温泉ツアー行こう!
愛佳
三人で??
真由美
あっ!私の親友で美咲って子がいるの
その子にも紹介して三人で行こよ。
愛佳
あぁ、うん 明日紹介してね。
真由美
もっちろん
じゃー明日大学でね。
愛佳
気をつけて帰ってね。
バイバイ、
真由美
ばーい
次回
北海道編(温泉へ行こう2話)
次回は仕事や私生活が多忙の為、少し時
間を置いて公開します。
また、合間にショートストーリーを
取り入れて話の内容に深みを付けたいと
考えてます。
これからも応援を宜しくお願いします。
著作めぐみより
最初のコメントを投稿しよう!