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北海道編(温泉へ行こう2話)
翌日月曜日の朝
真由美
まなー !
おはよう
愛佳
おはようまゆゆん
美咲
まなちゃんおはよう。
(うっそ!目の前で見ると尚更、可愛い)
愛佳
もしかして稲垣さん?
(お姉さんポイ美人な人)
真由美
そうよ。
私の腐れ縁の美咲
美咲
えっ?腐れ縁は酷いよ。
あっ!稲垣美咲です。
よろしくね。
愛佳
こちらこそ改めて
鹿島愛佳です。
夕べはLINEで話したけど
やっぱり会って話せて嬉しいです。
美咲
(声が可愛い♡ヤバいよ。)
ごめんね、急にLINEの交換しちゃって
真由美
もう夕べはまなの事が早く紹介してって
煩かったから急にLINEから紹介しちゃって
ごめん。
愛佳
全然大丈夫ですよ。
美咲
ねぇ〜まなちゃん?
アイドルしてたの?
愛佳
アイドル?
そんなのしてませんよ?
何でそんな事を聞くの?
真由美
それはね、まながめちゃくちゃめんこい子
でからよ。
愛佳
(まためんこいいってる?)
北海道の言葉って面白い。
めんこいって?面白い。
美沙
言わないの?
愛佳
可愛いは可愛いって言うよ。
でも最近はエモいとかかわちいとか
言うけど?
真由美
エモいは言うけどかわちいは知らなかった?
美沙
私も余り北海道弁は喋らないから
まなちゃんと同じだね。
真由美
別に方言を言っていいしょっ、
愛佳
そうじゃないくて、
まだ、北海道の方言に慣れてないので
たまに、何を言ってるかが??
分からない時があるの。
美沙
そうだよね。
そう言う時は気軽に何を言ってるか
言ってくれればいいよ。
真由美
そうそう、気楽にね。
愛佳
今度からそうする。
美沙
ねぇ〜ねぇ〜
今日さ講義が終わったら
街でお茶とかしない?
真由美
いいしょっ!
愛佳
うん、行こう。
真由美
うんじゃ〜
いつものスィーツね。
愛佳
いつものスィーツ?
美沙
フルーツファクトリーさ!
真由美
焼きたてタルトっしょっ♡
美沙
私はチーズタルトかな♡
真由美
いやいや!
いちごタルトっしょっ♡
愛佳
タルトね〜
今度、焼いて見ようかな?
真由美
えっ?
美沙
まなちゃん、作れるの?
愛佳
作れるよ。
真由美
なんとさ!
それヤバいっしょっ!
美沙
ヤバいよ!
愛佳
ななななに?ヤバって?
真由美
(自覚なし?)
あのね、アイドル級の顔でめんこいし
控えめで、心遣いも、優しくて
そんでもってさ
スィーツを作れるなんて!
史上最強女子じゃん!
美沙
(まなちゃんのエプロン姿、見たい♡)
今度、手作りスィーツパーティーしない?
愛佳
でも?引っ越したばかりで
わたしの部屋は片付いてないし
材料も買ってないから?
真由美
そんなの気にしないの
材料は私達が用意するからさ
美沙
そうだよ、それにまなちゃんの
あっ!何でもない。
愛佳
わたしの?何・・・?
真由美
何さ
隠してるんよ。
愛佳
気になるよ。
みさちゃん教えてよ。
美沙
えっ、、、
笑わない?
愛佳
笑わないよ。
真由美
あぁ〜なんとな〜く分かる。
美沙
ほらね、まゆは分かってるし
愛佳
いいから教えてよ。
美沙
まなちゃん!
絶対に笑わない?引かない?
愛佳
大丈夫!笑わないし引かない、
真由美
クスクス、
美沙
あのね、
まなちゃんの可愛いエプロンの姿を
想像しちゃったら
もう〜ヤバいの
私ね、可愛い女の子が好きなの!
愛佳
えっ?エプロン姿?
可愛い女の子が好き?
もしかしてあれなの?
真由美
あ〜、そう思うよね。
まな百合とは違うだね。
百合に憧れてるけど、そこまでは
出来ないしって感じかな、
美沙
そう可愛い子を見てるだけで
満足なんだ。
愛佳
可愛い子ですか?
そんなわたしはそんなに可愛くないですよ。
真由美
まな、可愛いとかは他人が決めるの
自分で可愛いでしょうなんて言う女は
ダメ、同性から嫌われるだけ、
美沙
そうそう私達がまなちゃんの事が
可愛いって思うし
それに私の直球ど真ん中のタイプなの、
そうそう変な意味じゃないよ。
愛佳
分かりました、じゃ〜今度
スィーツパーティーを家でやりましょう。
真由美
まな、作り方も教えてね。
美沙
私も教えてね。
愛佳
それなら三人でつくりましょう。
じゃ〜今度の土曜日とか?
真由美
そうだね。
美沙
楽しみにしてるからね。
真由美
決まり!
そんでさ〜あの教授の視線がさ
嫌らしいのよ・・・・。
こうして
大学が終わり帰りにフルーツファクトリーに
寄ってタルトの味を研究する愛佳と二人もう北海道の良き友達になっていた。
スィーツファクトリーで夏の計画を話し合う事になる。
真由美
やっぱここのいちごタルトは絶品、
愛佳
本当、美味しいよね。
美沙
私はチーズタルトが一番好き♡
愛佳
一口食べたな?
(じーと美沙を見て目で訴えてる愛佳)
美沙
(ドキ!どうしたの?そんな眼差しで
見られたら、私ガチ本気になるよ。)
いいの?ホーク私のだよ?
愛佳
何か問題があるの?
真由美
(やっぱり自覚ない天然だよ。)
まな、一応ね、関節キス見たいなってことかな?
美沙
まゆ、そんな事を言わなくもいいよ、
愛佳
あっ、そうか
わたしね友達ならそう言うの気にしない
から、だから早く食べさせて。
真由美
なに、そのめんこい言い方は、
美沙
そそなの、
じゃ〜はーい
あーして
(ドキドキ鼓動が鳴り響く)
愛佳
あ〜ん、パク♡
美味しいよ、甘みも程々で
濃厚なクリームチーズとタルト生地の
程よい甘さが、もうとろけちゃう。
美沙
うんうん、とろけて
私の胸でとろけっちゅってよ。
(まなちゃんを本気で好きになっちゃったかも)
真由美
はぁ?
みさ!
美沙
なななにさ?
真由美
目がハートマークになってるっしょっ!
美沙
そんな事ないよ。
(虚ろな瞳でうるうる状態)
愛佳
あっ、みさちゃん
右の口元にクリームチーズが付いてるよ。
(そう言うと愛佳は人差し指で美沙の口元から
唇をなぞる様に拭き取り拭き取ったクリームチーズをパクっと口の中へ)
みさちゃんって美人さんの割にちょっと
かわちいところあるのね。
真由美
(目が点になる真由美)
まままな、なが〜い付き合いの私だって、
普通はそこまでしないよ。
美沙
(目がとろけて、放心状態)
好き
(小さいな声で言ってしまった。)
愛佳
何か言った?
でもね、クリームチーズが勿体無いと
思って拭ったのを食べちゃっただけだよ?
真由美
自覚なし、
美沙
もう、まなって呼んでいい?
私の事もみさでいいから
愛佳
いいの?じゃ〜お言葉に甘えて
みさ、なんか恥ずいな?
美沙
(チーズタルトのクリームチーズを唇に付けて)
まな、はーい取って、そのまなの
口で拭って〜ぇ・・・、、、。
真由美
みさ!やり過ぎ!
愛佳
口で?それはちょっとだけど
指ならいいよ。
(そうと人差し指で美沙の唇を優しくなぞる、そしてまた、ぱっくんちょする愛佳)
うん、やっぱり美味しい、
真由美
おーい、
美沙さん?
聞こえてますか?
美沙
なななに?
余韻中ですわ、
愛佳
なんかこんなに美人さんなのに
面白いしかわちいね。
これが萌えギャップって言うのかな?
真由美
萌えギャップちゃうわ!
ね〜ぇ、まな?
あんたね、群馬のは友達から
天然とか言われた事、ない?
愛佳
天然???
ないよ。
美沙
天然でもいいわ
私、もう今日は人生で最高に幸せだもんね。
真由美
なんか調子狂うな、
まーいいや、
それでね
夏休みに温泉旅行へ行こうって
聞いてるみさ!
美沙
聞いてるよ、温泉旅行!
いいの私も一緒に行って?
愛佳
いいよ、楽しく三人で行きたいな。
真由美
はぃ決まり、
そんでもって温泉旅行先の候補は
私が決めるからそれまでに
ちゃんと資金を貯めて用意すべし!
愛佳
うん、貯金があるから、それは大丈夫!
美沙
そんなにあるの?
愛佳
印税が・・・✕
あっ貯金ね、
真由美
印税?
美沙
印税ですって?
愛佳
何でもないから、貯金だよ、
真由美
まな、何か隠してるでしょう?
美沙
まさか、悪子してる
そんな事ないよね?
愛佳
えぇー、悪子なんてしてないよ、
あーもー
小説の印税です。
真由美
えっー!まかさの爆弾発言きたー!
美沙
小説?なにそれ
作家なの?
愛佳
もう、そうなの、
高校の時にたまたま、文芸部で書いた小説が
文化祭で売られてそれが口コミになり
出版社からお声掛けされて売られただけの
事、その後も出版社から次作を頼まれて
それのプロットを提示したらダメと言われれ
出版社の要望の異世界小説を書いたら
また、評判が良くて、でもね、
書かされるのと自分で好きな小説を書けなく
なったジレンマで今は休業中なの。
真由美
(この子は只者ではない!)
アイドル級の可愛い差で、声も可愛い
スィーツも作れ、そして小説家ですって!
そんじゃそこらの可愛い女の子とちゃうよ!
美沙
だね、それを自慢しないし
それよりも隠してるなんて、奥ゆかしいよ。
愛佳
だから、そう言う風に見られるのが
嫌なの、
わたしは普通の何処にでも居る
女子大生なの、
真由美
いやいや周りがほって置かないよ、
美沙
目立ちたくないのね。
愛佳
うん、目立ちたくないの
だから、この事は秘密にして、、、。
真由美
分かった!
秘密にするし誰にも言わないよ。
美沙
私も同じく、それでどんな小説なの?
後で買って読みたいから
真由美
私も読みたい、
愛佳
家に沢山、あるから上げるよ、
買えば、お金が勿体無いしね。
明日、持ってくるね。
真由美
鹿島先生、ありがとう、
愛佳
その呼び方は、、、
ヤダ。
美沙
だって小説家さんなんでしょう?
愛佳
今はもう書いてないから!
それに自由に書けない小説なんて
わたしは嫌なの。
(愛佳はいつもと違う強い口調で言う、)
真由美
分かった分かったよ。
そっか〜
もうその呼び方はしないし
まなが嫌がってるからこれは
三人だけの秘密って事にしましょう。
美沙
何か複数な事情がありそうだもんね。
でも、タイトルだけでも教えてくれない?
愛佳
「陽だまり」は掌編小説
学院の文化祭で選ばれて売られた小説と
その後は、出版社の要望が入った。
「リクルートスーツを着た魔法少女」
これは今、大道で流行りの異世界転生物
美沙
(美沙はスマホでググって見ると、)
なに?これは
いっぱい出てくるし
ベストセラーに入ってるじゃん!
真由美
見せて!
わっ!ほんとだ!
愛佳
もう、Googleはやだな、
美沙
そう言う事ね、
でも、読んで感想だけならいいよね。
真由美
私も早く読んでみたいな、
愛佳
それは明日ね、
それと、他の人には絶対に内緒にしてね。
真由美
分かった、この話しはこれで終わり
温泉旅行先は私に任せて、
念入り計画を立てるから。
美沙
そうそう、私もその
行きたい温泉があるから
それも入れてるくれるかな?
愛佳
勿論、だって温泉巡りだもんね。
真由美
これは楽しくなる予感、
それでさ・・・・。
今までにない反応をした、
約束した土曜日には二人が愛佳から書いて貰った材料を買って愛佳のマンションに来た。
美沙は浮き浮きで愛佳へサプライズのプレゼントを持参していた。
マンションのインターホンが鳴る!
愛佳
はーい、
ちょっと待ってて、
(ドアを開ける)
真由美
まな、おはよう、
お邪魔しまーす。
美沙
まな、おはよう
材料もら買って来たよ。
両親も出迎える
母、美津奈
いらっしゃい、
入って、入って
父 仁
我が家へようこそいらっしゃい。
愛佳
もう、いいからあっちへ行ってて、
真由美
初めまして、高橋真由美です。
よろしくお願いします。
美沙
初めまして、稲垣美沙です。
今日はキッチンをお借りして
いちごタルトとチーズタルトを作りたい
と思いますので、よろしくお願いします。
美津奈
あらあら、お二人の共に
美人さんで、可愛いわね。
仁
愛佳、いい友達が出来たな、
何分、世間知らずでわがままな子だから
お二人さん面倒見てやって下さい。
愛佳
だから、もういいってば、
リビングへ行っててよ、
真由美
こちこそ、アイドル見たいな
まな✕、愛佳さんとお友達になれて
嬉しいです。
美沙
私も同様に嬉しいですよ。
お父様、お母様
愛佳
わたしの部屋へ行こう、
美津奈
あらあら
お父様お母様ですって、
貴方、恥ずかしいわよね。
仁
礼儀正しい子達だ、
何か、嫁に来る見たいな?
愛佳
だから、もういいでしょう。
行こ、
美津奈
後でお茶を持って行くわね。
真由美、美沙
ありがとうございます。
愛佳
行こ、
(愛佳の部屋に案内する。)
ごめんね、直ぐ話に入りたがる
親で、
真由美
あ〜何となく
まなの家庭環境が分かるし
大切に育てられてたんだねって、
美沙
(お嫁さんだってニアニアする美沙)
真由美
みさってば、聞いてるの?
美沙
うん、そうだね。
愛佳
取り敢えず2年間だけの仮部屋だから
殺風景でごめんね、
美沙
でも、部屋の中は
それなりね、
真由美
マジ、仮部屋だと思えない程
女子女子してるよ。
可愛い部屋っしょっ、
愛佳
余りジロジロ見ないでね、
美沙
(深く深呼吸、これがまなの匂いね。)
ダメだとろけちゃう。
愛佳
とろける?
真由美
やっぱりもう、病気だ、
美沙
何でもないよ、あっそれと
これねサプライズだよ。
(ラッピングした紙袋を渡す美沙)
愛佳
えっ?いいの
真由美
いいさ
小説のお礼だってさ
美沙
きっと似合うよ。
愛佳
ありがとう、開けていいの?
美沙
どうぞ開けて着て見せて、
愛佳
着て見せて??
(ラッピングを解き中を開けると
ピンク色のフリフリエプロンが出てきた。)
あ〜、かわちいエプロン
真由美
まな、エプロン姿みせて
美沙
うんうん
早く見せて
愛佳
何か勿体ない気もするけど
(エプロンを付ける)
どうかな?
美沙
やっばっ♡
もう、まな可愛いすぎて
ハグしてもいい、
(いきなり抱きしめる美沙)
真由美
おいおい、何してるの?
愛佳
本当にありがとう
大切に使わせてもらうね。
美沙
しゃしゃ写真、撮ってもいい?
愛佳
えっ?撮るの?
真由美
私も撮らせて、
愛佳
じゃ〜三人で撮ろうよ。
美沙
いいから、ベッドの前に立って、
(スマホを取り出しカメラモードで準備する美沙)
真由美
(真由美も同じく準備する)
愛佳
なんか、恥ずいよ。
こんなので、いいの?
美沙
もうチョット笑顔
そうそう
パシャリ
真由美
(真由美もパシャリと撮る)
ね〜ベッドに座って
愛佳
座るの?
(ベッドに腰掛ける愛佳)
美沙
それもいいけど
取り敢えず、パシャリ
真由美
そーだ、ベッドの上で
女の子座りして
その可愛い枕を肌いてみて、
愛佳
え〜?
ねぇ〜もういいんじゃない?
美沙
ダメダメ、早くやって、
愛佳
こうかな?
美沙
すっごくいい感じ
パシャリ
後ね、枕はもういいから
横座りして少し
太ももをチラ見させて
愛佳
なんか、エロくない?
真由美
やっば𝘄𐤔𝘄𐤔𝘄𐤔
エロカワ
パシャリ
美沙
まな、私さ
本気になってもいい?
愛佳
本気?何が本気なの?
真由美
はい、ストップ!
(愛佳の部屋をノックする音と共に母の美津奈が入って来る)
美津奈
あらら、何してるの?
愛佳それどうしたの?
愛佳
まゆゆんとみさがプレゼントしてくれたの、
美津奈
可愛いじゃないの
似合ってるよ。
私も
(エプロンのポケットからスマホを取り出し写真を撮る美津奈)
愛佳
お母さん、辞めてよ、
恥ずかしいな、もう〜
美沙
いいからいいから
ハイポーズ
(三人して写真を撮る)
パシャリ、連続パパパシャ!
真由美
これはお母さんも行ける口
美沙
お母様、譲りの天然なんだね。
美津奈
これお姉ちゃんへ送ってやらないとね。
愛佳
辞めてよ!
真由美
お姉ちゃん?
美沙
居たの?
美津奈
あらあら、愛佳は言ってなかったの?
実話ね
群馬の家に残して来てるのよ。
お仕事の都合上でどうしても
北海道へ来られないから
愛佳
東京のスタハ勤務してるの
結局、バイトで優秀だとかで
そのまま大学を卒業と同時に
スタハに就職しちゃったの、
真由美
そうか〜
お姉さんも優秀な人なんだね。
美津奈
家では無愛想な子よ。
誰に似たのか?
愛佳
お父さん似だもんね、
美沙
お姉さんはお父さん似で
まなはお母さん似なんだね。
納得
真由美
お母さんも美人だから
その血統を受け継いでるって事ね。
美津奈
あらあら、そんな事はないわよ。
美沙
また、ご謙遜(けんそん)して
お母様ってば
真由美
おお母様っ!
(クスクス笑う真由美)
美津奈
お茶を飲んで一息したら
皆でタルトを作りましょう。
美沙
はい、お母様♡
愛佳
お母さんはいいよ。
美沙
いいのいいの
真由美
これは、親から口説くつもりだね、
美沙
まゆ!何かおしゃった?
愛佳
親から口説く?
どう言う意味?
美津奈
じゃ、ごゆっくりして下さいね。
(愛佳の部屋から出て行く美津奈)
真由美
やっぱりまなはさ
お嬢様育ちだよ。
今日の服装もフリフリワンピのミニだし
美脚だし
あ〜なんと神様は不公平なんだ、
愛佳
まゆゆんも美人じゃないの
わたしなんて
美沙
それ、わたしなんてって言うのは
良くないよ。
まなはいつもそう言うね。
愛佳
だってそう思うし
美沙
自分の評価は自分で決めないの
真由美
あらま、まともな事を言ってる、
美沙
まゆはちゃかさないの
私達がまなを認めたの
だから自信を持って、
わたしなんかは禁句!
わたしは普通も禁句!
まなは私達に取って
大切な人なんだからね、
分かった?
愛佳
うん、ありがとう
もう、言わない、
真由美
そうそう、北海道へ来たのも
これは必然、神のお告げ、
運命、
あーなんでもいいっしょっ!
美沙
私は本気の本気だからね
まなを守るし大切にする
真由美
あららららー
そこまで本気モードになっちゃったの?
愛佳
ありがとう、わたしもまゆゆんと
みさを大切な人だと思うから
これかもよろしくね、
美沙
ここまで、言っても分かってくれないの?
真由美
(クスクス笑う)
おもしろ
美沙
まゆ、笑うな、
愛佳
なんの事?
真由美
あー珈琲美味しい、
美沙
これは少し強引にしないとダメなのかな?
愛佳
珈琲を飲んだら
作ろうよ、
真由美
そうだね、
美沙
時間はあるしゆっくりと・・・
愛佳
何か言った?
美沙
なんでもなーいよ。
しかし似合う
そのエプロン姿は新妻そのもの
愛佳
新妻なんて
(下を向きながら何故か寂しい顔をする)
真由美
そうそう
小説ね良かったよ・・・
こうして
愛佳のマンションでいちごタルトと
チーズタルトを作り、
夕食も愛佳の手作り料理を二人は
食べて、その日は泊まって帰る事に
した。
翌朝早く二人はバイトへ行き、
大学の方もいつも三人で居る事が多くなっていた。
それでも、周りの子達も愛佳の存在を
日に日に意識し始めると、友達が増えて
皆、優しく接してくれた。
でも、そんな中
愛佳が時々見せる悲しげな顔を真由美と
美沙は気になっていた。
季節は夏休みへ入り
いよいよ温泉旅行の当日になる。
真由美は相変わらずの元気で、美沙の
愛佳への暴走を止める事もあって
何とかそんな関係には至らなかったけど?
温泉旅行では?それがどう進行するか
少し危険な香りと愛佳の思いが、どう
美沙に影響するか?
次回、
北海道編(温泉旅行で告白と愛佳の思い3話)をお楽しみにね。
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