004抱き合う

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004抱き合う

「大丈夫でしょうが、人の食い意地を利用してみましょうか」  それから俺はローラに役場に潜入して、水の魔法使いの名と住所を入手してきてと言われた。ローラの頼み事なら、俺はできるだけ叶えてやりたいので、一度役場に行って戻って役場前の広場にローラと座った。俺は闇を使って役場の記録から、水の魔法使いの名と住所を手に入れた、多くは貴族だったが平民も結構いた。そうして一人ずつ水の魔法使いにローラが会って、こんな世間話をしていった。 「こんにちは、氷が水の魔法でも手に入ることはご存じですか? 今それで小さい氷を入れれば酒が美味くなると評判ですの。それに市場でも魚が傷みにくくなると人気ですわ。あらっ、こんな世間話はご興味なかったかしら、それでは失礼」  そうしておいてから実際に俺がすぐ近くの酒場に行って、小さな氷を酒場の主人に提供してみた。そうすると酒が冷えて美味いとその店は繁盛した、明日からも来てくれといわれたが他の人がくるだろうと、そう言って酒場から俺たちは去った。その後、氷が使える酒場は大人気になった。酒場だけじゃない市場でも魚などが傷まないように氷が使われるようになった、そうやって数日経つと水の魔法使いが氷を作るのは当たり前のことになった、彼らは市場や酒屋から引っ張りだこになったのだ。 「凄いな、ローラ。もう誰も俺が氷を使うことを疑問に思っていない」 「隠したい樹は森の中にいれてしまうのが一番ですわ」 「今まで氷は高い山から切り出すものだったからなぁ」 「水の魔法使いさえいれば、お手軽に氷が手に入って皆が助かります」 「それにしても人の食い意地は凄いな、美味い酒と魚の為なら手段を選ばない」 「食い意地は結構利用できますわ、やっぱり皆も美味しい物が食べたいですもの」  日本では食事にかなり手をかけていたが、どこに行っても人間は同じだった。美味しい物を食べたり飲んだりしたい欲求は大きいのだ、そして俺もそろそろ美味しいものが食べたかった。だから冒険者ギルドに行って依頼を見に行くことにした、ローラは俺の服を繕ったり宿屋でのんびりしていると言った。 「旅道具も整理しておきます、大人しくお留守番していますわ」  そうして俺は冒険者ギルドに行くとダークウルフ十五匹の討伐、という依頼があったから引き受けた。何でこんな良い依頼が残っているのかと俺は考えて、そういえばダークウルフは普通の人間にとっては、かなり大変で怖い魔物だったことを思い出した。 「俺だったら余裕だけど、他の人間には荷が重いな」  そうして俺は依頼書にあるようにダークウルフが出るあたりについた、その次の瞬間にはダークウルフに襲われていて空中に飛んで牙を避けた。 「氷の槍、二十連」  そして次の瞬間には水の精霊の力を借りて氷の槍をニ十本、襲ってきたダークウルフたちに放っていた。一体に二本突き刺さったりしたが、それでダークウルフ十五匹は片付いた。俺は忘れずにダークウルフから魔石を回収して、それから街に帰って冒険者ギルドの受付に並んだ。 「ダークウルフ十五匹退治したぜ、それからこれがダークウルフの魔石十五個だ」  俺がそう言うと年配の冒険者が笑った、どうやら冗談だと思われたようだ。でも冒険者ギルドの職員はきちんと確認をしてくれて、俺はダークウルフを討伐したから金貨十枚、ダークウルフの魔石が一個金貨一枚で金貨十五枚になった。俺はまだ昼をすぎてあまりたってなかったから、金貨二十五枚を持ってローラの待つ宿屋に帰った、そうして今日の稼ぎを見て貰って夜はどこかの店で食事にしようと言った。 「ああ、やっと串焼きさんともお別れですね」 「金がなくなればまた再会するかもしれないけどな」 「串焼きさんも美味しいかったですが、お店のお料理も楽しみですわ」 「ここなんかどうだ、牛のステーキがあるみたいだぜ!!」 「これも美味しそう、あっちのお店のお魚の丸焼きも捨てがたい」 「魚かそれも久しぶりでいいな」  結局俺たちは魚の丸焼きが出てくる店に入った、じゅうじゅうと焼けている魚は美味しそうだったし、実際にとても美味しくて魚についているソースも気に入った。俺たちは美味しい魚と柔らかい白パンを堪能した、久しぶりにまともなものを食べた気になった。 「美味しかったです、次は牛のステーキのお店に参りましょう」 「ああ、そうだな。二人で銀貨一枚か、高いけどやっぱり美味しいな」 「あらっ、家を借りるとなったら賃料が月に金貨二枚かかりますの」 「そうなのか、そのくらいなら借りれないか」 「そうですわね、今日の稼ぎでも十カ月は生活できますわね」 「それじゃ、家を借りよう!! 俺はローラを抱きたい!!」  思ったほど家を借りるのに金がかからないので、俺はローラを抱きたくて家を借りようと言った。ローラも楽しそうに笑いながら反対はしなかった、だから明日からは家探しをすることになった。翌日になっていくつか空き家をみてまわった。そして街の住宅街にある一件を借りることにした、最初の日は片付けでバタバタとして終わってしまった、ローラも疲れたのだろうぐっすり眠っているので起こさなかった。翌日の夜になってから、ローラに誘いをかけてみたらのってきた。俺は一つ大事なことを確認した、女を抱くためなら大切なことだ。 「ローラ、避妊はした方がいいか?」 「ラウルはどうですの、私との間に子供ができてもいいですか?」 「俺は別に構わん、子どもに少しローラをとられるけど、ローラとの子どもがいてもいい」 「じゃあ、避妊は結構ですわ。久しぶりですから優しくお願いします」  そう言われて俺はローラを優しく抱いた、久しぶりにローラの唇にキスをして、それから彼女が感じる部分をやさしく愛撫した、指で丁寧に何度も愛撫してあげたらローラはいってしまった。 「やぁん!! ラウル、私ばっかり私にもラウルを気持ちよくさせて」 「うわっ、ローラ。君からのフェラは久しぶりだ、本当に気持ち良いよ」  そうやってお互いに愛撫して相手を気持ち良くしてから繋がった、俺はローラの奥の気持ち良いところをガンガン突いてローラを抱いた。 「ひぁ!! やぁん!? ああっ!! ああっ!! 私もういっちゃいそう!?」 「良いよって、俺ももう出そうだ。あっ」  久しぶりのローラとのセックスはとても良かった、やっぱり生でやれたから余計に気持ち良かった。コンドームなんか無いだろう、実はあるんだ。ローラと床の練習をするためにその頃は子どもを作ってはいけなかったから、死ぬ気で寝る間も惜しまず開発したんだ。また必要になるかもしれないから持っておこうと俺はそれをとっておいた、でもローラとの子どもが男でも女でも可愛いだろうなぁと俺は思った。 「俺、親ばかになりそう。ローラ」 「ラウル、まだ生まれてもいないですわ」 「ローラそっくりの女の子だったら、俺は絶対に親ばかになるぞ」 「それではラウルそっくりの男のだったら?」 「危ないことをしないように見張らないといけないな」 「ふふっ、そんなに暴れん坊ですの」 「当たり前だ、俺の息子だぞ!!」 「ふふっ、未来のことは後回しにして。ラウル、もう一回抱いてくれますか?」  俺は何度でも喜んでと答えながらローラにキスをした、実際に俺はローラだったら七、八回抱けそうだった。でも彼女の負担になるといけないから、その夜は三回だけローラと繋がった。久しぶりのセックスは気持ちがよくて堪らなかった、俺はローラが無理をしてないか見たが大丈夫そうだった。 「ははっ、俺とローラの愛を深めるためにも、金を稼がないといけないな」
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