007結婚

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007結婚

「無礼者って言ったって、試験の時にちょっと近くにいただけじゃないか!?」 「煩い!!」  俺がそう言うとエルフィールは牢屋の外から鞭を振るった、それから俺たちは牢屋の中に次の日が来るまでの間を閉じ込められていた。俺もどうにかしたかったが、エルフィールのところに行くには牢屋の中の三人が邪魔だった。 「うーん、一番無礼だった者は誰かしら?」 「あっ、はい。俺です」 「貴方、全然怯えてないじゃない。そこの小男にするわ」 「ええ――!?」  俺がせっかく立候補したのにエルフィールは、小男の薄茶色の髪に茶色い瞳のクリムを連れて出て行った、そしてクリムはもう牢屋の中へは帰ってこなかった。その翌日もエルフィールはまたやってきて、同じように聞いた。 「うーん、一番無礼だった者は誰かしら?」 「俺です、俺です、俺ですよ」 「貴方、まだ全然怯えてないじゃない。そこの年増にするわ」 「キャ――!?」  そうしてエルフィールは今度は年増と呼んだ、黒髪に茶色い瞳のユーデリアという女性を連れ去った。そして彼女ももう牢屋の中には帰って来なかった。その次の日もエルフィールはまたやってきた、そうして同じ質問を繰り返した。 「うーん、一番無礼だった者は誰かしら?」 「だから俺ですよって、俺!!」 「貴方、なんなの。未だに全然怯えてないじゃない。そこの痩せ男にするわ」 「うあぁ――!?」  これで牢屋なの中には俺しかいなくなったが、エルフィールが見張りを置いていった為に俺は動けなかった。茶色い髪に同じ色の瞳をした痩せ男のショーンは、やっぱりもう牢屋の中には帰ってこなかった。そしてまた翌日にエルフィールはやってきた。 「おめでとう、とうとう貴方の番よ。喜びなさい」 「そうだな、どうしてやろうか。今、考え中だよ」  そうして俺が連れていかれたのは拷問部屋だった、小男らしきものが押しつぶされて死んでいた。年増と呼ばれた女は八つ裂きになっていた、痩せ男は腸をひきずりだされて死んでいた。そしてエルフィールは最後に残った俺を大がまで煮てしまうつもりだった。俺は死刑官らしきものが二人近づいてきたが、それよりも速く俺はエルフィールを捕まえた。そうして闇の契約を結んだ、簡単に言えば奴隷契約で、俺が主人でエルフィールは奴隷になったのだ。 「命令することその一、俺と俺の妻に危害を加えてはならない。その二、俺の力のことを誰にもどんな手段でも伝えてはならない。その三、俺と俺の妻を誰にも調べることも見張ることも許さない。その四、俺を今すぐに解放すること、分かったか?。これを守らない時には恐ろしい夢と気絶するような痛みを味わうことになる」 「ふふっ、この平民がよくも私に向かって殺して……や…………る、きゃああぁぁぁぁ!?」  エルフィールは俺との契約を守らなかった、だから恐ろしい夢と気絶するような痛みを味わっていた。彼女が気絶してしまったので、俺は死刑官たちにどうするか聞いた、死刑官は迷ったすえに俺を元の牢屋に戻した。俺はもっと厳しい罰が必要だったかと考えていた、そうしてひと眠りしているうちに、エルフィールがご機嫌斜めで俺の前に現れた。 「いつか殺してやる!! 拷問してやる!! そして遺体を踏みつけてやるんだから!!」 「はいはい、それで牢屋の鍵は?」 「これよ!! さっさと出て行きなさい!!」 「鍵を開けてっと、さぁ自由の身だ。それじゃ、皆さんさようなら」  こうして俺は生き残って牢屋をさっさと出て行った、エルフィールについている護衛の者はポカーンとした顔をしていた。おそらくエルフィールが今まで獲物を逃したことなどなかったのだ。そう考えてエルフィールにこう言った、 「その五、自分の命の危機でない限り、君はもう拷問ができない。その六、光魔法を受けることも許さない」 「早くその男を連れていって!! 早く、早くなさい!!」  そうしてやっと五日ぶりに俺はローラが待っている家に帰れた、帰ったら俺すっごく汚れているのにローラが泣きながら抱きついてきた。もちろん俺もローラを抱きしめた、それからいっぱいキスもした。何度も何度もキスをして俺は風呂に入ることになった、久しぶりのお風呂だから思いっきり髪と体を洗ってからお湯に入った。それでもお湯は少し濁ってしまった、だから一旦お湯を抜いてお風呂を掃除してからまたお湯を魔法で出しておいた。それから久しぶりに食事もした、その後は寝室で寝るだけだったから、俺はローラに聞いた。 「ローラ、月のものは終った? 俺はローラが抱きたいだけど」 「月のものは終りました、早く私を抱きしめてラウル!!」  それから俺とローは思いっきり抱きしめ合って、キスをしてベッドに倒れ込んだ。俺はローラの胸を触りながら、その乳首に吸い付きて刺激を与えた。ローラは俺のものを撫でさすってくれた、おかげで興奮して硬くなった。 「ローラ、ローラ、君の中に入れるよ」 「ああっ、早く。ラウル、もう遠慮しないで」  そうして俺はローラの中に入り、彼女が気持ち良いところを突いた。ローラはその間中も俺にキスしてくれていた、凄く気持ち良くなって、お互いに最高のところでいった。 「ローラ、愛してるよ」 「はい、私も愛してます。ラウル」  俺は凄く驚いてローラのことを優しく抱きしめた、ローラが俺の愛の言葉に返事をしてくれたのは初めてだったからだ。だから、俺はローラに優しくキスを繰り返しながらこう言った。 「ローラ、俺と結婚して欲しい」 「はい、ラウル。貴方を失うくらいなら、今喜んで結婚します」  こうして俺とローラは結婚した、派手な式もお祝いの花束もないけど、そんなものは後で済ませればいいことだった。俺はローラから愛の言葉を聞いて少し泣いた、嬉しくても涙は出るのだと思い出した、ローラも少し泣いていてでも笑っていた。俺はどうして今まで愛の言葉に応えてくれなかったのかと聞いた、ローラからは次のような返事があった。 「ラウフの本物のお嫁さんは私じゃないと思っていたの」 「どうして、俺はローラだけを愛してた」 「でもまだ広い世界を見てないから、幼馴染だから愛されてると思ったの」 「でも、もう俺がローラを愛していること分かった?」 「貴方が死にそうになって気づいたわ、貴方は私を愛してくれていて、私は貴方を愛してるってね」 「それは良かった、ローラ愛してるよ。昔からずっと君だけを愛しているよ」  その晩俺たちは離れないように抱きしめ合って眠った、まるで世界には二人しかいないようでとても幸せだった。 「ふあ~あ、ようやく平和な朝か」 「ラウル、駄目よ。逃がさない」  俺が起きるとローラにまたベッドに押し倒されてキスされた。それから三日間俺をローラが離してくれなかった、俺もまた離れるつもりはなかった。お互いに愛し合っては眠り、目が覚めれば愛し合うということを繰り返した。一緒にお風呂にも入って、互いの体を洗いっこした。幸せな三日間だった、随分長いようにもあっという間のようにも感じた。 「ラウル、私たち結婚したんだから、ご近所にもお知らせしなくちゃね」 「神殿で豪華な式もあげるかい?」 「いいえ、神殿は静かな式がいいです。その方が私たちには相応しい」 「それじゃ、そうしよう。ローラから愛されて、俺は本当に幸せだ」  それから俺たちはご近所にお菓子などを配って結婚したことを知らせた、神殿でも小さな静かな式をあげて結婚の儀式をした。そうして約一週間がすぎると俺達はいつもの生活に戻った、ローラはご飯を作って家にいてくれて、俺は依頼がないか冒険者ギルドに確認をしていた。 「さて結婚で金も使ったし、稼がないとな」
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