独占欲

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その数日後、瑞希とは話せないまま日数が経つ。 すると後日、瑞希から連絡が入っていた。 «今日、首藤さんと首藤さんの上司も合わせてだけど食事行ってくるね。その日はいつもより少し早く帰れると思う。» なんて連絡が入っていた。 私同期会あるって話したよね…。 なんかそんだけのことで少しモヤッとしてしまった。 仕事の食事会だから大事なのも分かるけど、忙しいからって私の事を蔑ろにされているような気がしてすごく苛立ってしまう。 こんな事で腹が立っても仕方ないのに。 «そっか、じゃあ私も今日同期会行ってくるね» そういう風に返すと、すぐに既読が着く。 «あ、ごめん。今日だったんだ。お酒飲みすぎないようにしてね、心配だから。» なんて連絡が入っている。 早く帰れるって聞いてもこんなに気分が上がらないのは初めてだ。 面倒なこと考えちゃうけど、首藤さんたちと食事してから帰ってくるんだもんね。 私とは最近何も過ごせてないのに。 本当、面倒な私ばかりが顔を出してくる。 こんな自分、嫌いだ。
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