限界

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限界

結局、私は同期会に参加すると返事をして初めて同期たちに囲まれて、飲み会に参加した。 瑞希以外のほとんどの人が集まっていてみんなすごく仲良さそうだった。 「紫月さんは、営業の結城くんと付き合ってるんだよね?」 なんて女子社員に囲まれながら話しかけられる。 「うん、一緒に住んでるよ。」 「同棲!?めっちゃいいね!会社も一緒で家でも一緒とか!」 現実はそんなに一緒にいれてないけど。 会社でも最近相変わらず目は合わせるけど、話したりなんかはしない。 「え、紫月と結城続いてたの?」 「え?」 ある男性社員の言葉が鋭く突き刺さる。 「おい、そういう発言やめろよ」 井口くんが止めてくれるも、その男性社員は悪気もなかったから首を傾げている。
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