限界

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周りは2軒目に行こうかなんて言っている中、酔えないからって勢いよくアルコールを入れてしまったツケが回ってきてしまったらしい。 立ち上がろうとしたら立てなくなるほどにはフラフラだった。 何でこんなに無理して飲んでしまったのか。 いつもこんな状態になったら瑞希が怒りながらも来てくれるから。 今ここに瑞希はいないのに、来るって期待して馬鹿みたい。 「紫月、大丈夫?」 井口くんに肩を叩かれて、その手を強めに払ってしまう。 「触んないで…!」 「え!?」 「瑞希、瑞希に会いたい~っ!」 そう叫んで暴れまわってたこと、私は知らない。
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