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────Side 瑞希
会食中、何度も鳴るスマホのバイブにただ事ではないのを感じて、少し席を外して電話に出る。
その相手は優羽で何かあったのかと慌てて電話に出る。
「もしもし?」
『ごめん、結城。俺、井口なんだけど。』
「…は?」
何で優羽のスマホから井口の声が聞こえてくるわけ?
そう言えば、今日同期会って。
優羽が話せないってことはまたアルコールに呑まれたのかと何となく察する。
「…どうかした?」
『いや、紫月がお前に会いたいって暴れてるんだよ。迎え来れない?』
暴れてる?
あまり想像のつかない場面にいまだ信じられない。
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