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「じゃあ優和で。」
そう言って遂に名前が決定してしまう。
「お名前優和だって、パパが付けてくれたよー」
お腹を撫でながら話しかける。
瑞希も少しだけ笑って、刺激しないように優しく私のお腹の上に手を乗せる。
「早く会いたい。」
パパの方は生まれてくるまで自覚が生まれにくくて大変だって聞くけど、瑞希の顔は既にパパの顔をしている。
何だかその顔を見ていると嬉しくて泣いてしまいそうになる。
「ゆうちゃん?」
私の顔を見て少し驚いた顔をするとそっと肩を抱き寄せてくれる。
「何かあの瑞希がパパになるなんて…。」
「親の目線じゃん、やめてよ。」
そう言いながら笑って優しく頭を撫でてくれる。
ただの幼馴染みだった瑞希とこうなるなんて誰も想像しなかったと思う。私だって思ってなかった。
「ちゃんと責任持って幸せにするよ、ゆうちゃんも俺達の子も。」
そう言って頬に優しくキスを落としてくる。
今も変わらず甘く優しく溺愛されて囚われている。
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