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ここは楽園
天使と呼ばれる美しき者が集う場所
ミシエもここの天使の1人だった。
スラリと伸びた手足
純白の衣を纏い微笑みは慈悲に満ちている
翼は衣と同じように純白で繊細であった。
「ミシエ、またあいつのところへ行くのか?」
イリルもまた、手足がスッと長く
純白の衣と翼が美しい天使である。
「うん。不自由してないか心配で。」
「優しいな」
ミシエの絹糸の様に細く柔らかな髪を撫でる。
「イリルも行く?」
イリルは金色の瞳で見下ろす様に見つめると
「行かない」
そう言って、音も立てずに広げた翼を上下させると
ふわっと行ってしまった。
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