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「お帰りなさいませ、リリィお嬢様…。って、びしょ濡れじゃないですか!?」
メイドのユリアは、素っ頓狂な声を上げた。
「今直ぐ、お身体を温めになって下さいませ!」
ユリアの優しい心配りにリリィの瞳が潤む。
「ユリアが居てくれる」ただそれだけで、何故こんなに心が休まるのだろう…?
温かな湯がリリィの身体を包む中、彼女はずっと考え込んだ。
「少しは、落ち着きましたか?」
ユリアの柔らかい声が、私の心を癒していく…。
「うん…。」
何だか、気の抜けた返事をしてしまったリリィだったが、そのまま言葉を続けた。
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