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そこに出入りしていた土建家から誘われ、夫は経理で働くことができた。
建設会社として大きくなり、生活には困らず私は息子と娘をゆっくり育てることも出来ている。
うるさいことも言わず、子煩悩。
コツコツと働く。口数は少ないが、何より家庭を大切にしてくれる。
こうしてたまに「お土産」も持ち帰ってくる。
子どもたちも喜ぶような珍しいお菓子も他の家より多かった。
夫は眼が悪い、左目が眼鏡のレンズが歪むほど見えない。
私より年下で、徴兵の時に肺炎を起こしていて結核ではないか?と疑われ、山の中の病院にいて終戦を迎えたそうだ。
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