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昨今は気を遣います。
……ただ、とは言うものの。
「……いやー、ほんと神経使うよね。どこからがパワハラっていう明確な基準なんてないし、それに結局のところ人に依るだろうし。かと言って、キャプテンとして何の指示もしないわけにはいかないし」
「うん、分かるよ朱里。僕も、ここはどういう言い方をしたらいいかなってしょっちゅう考えちゃうし」
「うん、ほんとそれ。まあ、少しでも多く被害を減らすためにはしょうがないことなんだろうけど」
その日の帰り道。
茜色に染まる空の下、少しげんなりしつつ話すあたしに、いつものように穏やかな微笑で応えてくれる幼馴染みの美少年。……はぁ、ほんと癒し。
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