報告

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年始の朝、おばさんが俺達の帰りを出迎えてくれた。 「おかえりー!2人とも!」 年始から早々元気で、朝が弱い俺には元気な声が少し頭に響く。 「ただいま」 「なんか瑞希くんの顔よりもあんたの顔が久しぶりな気がするわ。」 「ごめんって」 気まずそうにするゆうちゃん。 どれほど実家には帰っていなかったんだろうか。 俺は手に持っていた酒などのお土産をおばさんに見せる。 「おばさん、これ。おじさん好きでしょ。このお酒、色々優羽と選んできたからみんなで飲んで。」 「ありがとう!」 と言いながら受け取ってくれるおばさん。 まずは今年一緒に過ごせたことを素直に喜んでも良いような気がする。
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