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リビングに通されるとうちの父親とおじさんはすでに少し酒を開けて始めていた。
ゆうちゃんは台所に呼ばれてしまい、俺もどちらかと言えばそっちが良かったが叔父さんに呼ばれて仕方なくこたつに入ってそっちの相手をすることにした。
「どう?優羽との同棲生活は」
「はは、おじさんと自分の父親の前でそんな話しなきゃいけないなんて気まず。」
苦笑いしながらそう答えると笑われているが笑い事ではない。
本当に身内にそんな話はしたくない。
「本当、ありがとうな。優羽をそんなに好きで居てくれて。他の男なら複雑だけど瑞希くんなら少し安心だよ。」
何を持って安心してもらえているかは分からないけど、俺だから許してくれてるはあるらしい。
おじさんはかなり親ばかでゆうちゃんのことが大好きだと思う。
「いやいや、まだまだ未熟な息子だからしっかりものの優羽ちゃんに迷惑かけてるんじゃないか」
「そんな事無いだろう、こんな一途に愛してくれる男はいない」
気まずいし恥ずかしくて仕方ない。だから嫌なんだ。2人揃って実家に帰って来るの。
こんな風な話になることも分かっていたから。
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