束縛

1/8
前へ
/136ページ
次へ

束縛

一緒に住み始めてそれから俺達は楽しく過ごせていた。 「ゆうちゃん、始まってるよ映画。」 毎週末夜21時からテレビでやってる映画を今日は見るってゆうちゃんが意気込んでいたので飲み物とお菓子を買ってテーブルに並べておいた。 お風呂を済ませて洗面所で髪を結んでいるゆうちゃんに声を掛けると、ゆうちゃんは「はーい」と返事をしてこちらに歩いてくる。 ソファーに座って大きめの一枚のブランケットを2人で膝にかけながらゆっくりとする。 飲み物をグラスに注いでお菓子をつまみながらゆうちゃんはもう既に映画に夢中になっている。 「電気消す?」 「あ、そうだね」 ゆうちゃんの返事を聞いて、テーブルの上に置いてある電気のリモコンで部屋を暗くした。 そしてそのままゆうちゃんの手を握って自分の膝下に置くと少し驚いた顔をして嬉しそうに笑ってくれていた。 可愛い、ちょっかい出したいけど今ちょっかい出したら怒るだろうな。 この今日の映画楽しみにしてる様子だったし「大人しくしてて!」なんて言われてしまう気がする。
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加