あの頃も今も変わらず愛して

束縛

会社での朝のことだった。

俺は朝からあまり好きではない先輩に肩を組まれる所から始まった。

佐藤さんって言って俺の3つ上の先輩の仕事はあまり出来ないし女関係で問題があってあまり信頼もされていない。

新入社員を毎年狙って手を出していると聞く。

というのも既に元からここにいる人に手を出しても相手をされないからだ。

「明日飲み会あんだけど、来るだろ？」

そう言えば数日前から何か言っては居た気がする。

興味もないので話を右から左に流していたんだけど、まさか俺にも声がかかるとは思ってなかった。

この男の好きではないところがもう一つある。

この男、ゆうちゃんの事を狙っている。

流石にこんなアホにひっかかるゆうちゃんでは無いので放置していたけど、あまり裏で優羽ちゃん可愛い。だの手を出しちゃおうかなだの話しているのを聞くのは気分が良くない。

「あー…、忙しいかもですね。最近彼女と同棲始めて早く家帰りたいですし。」

「はー？先輩が誘ってやってんのに？」

何が先輩だ愚図。