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--------------------------------------------- 「おはよー」 「おはようございます」 「いよいよ電車、空いてきたねぇ。年末感〜」 「ね。毎日そうであってほしい」 「あ、そうだ。 貰ったフラスコ、すっごい良かったよ! 香りの広がりが上品でさぁ。 ワンランク上の暮らし?いや、丁寧な暮らし?を感じたナ」 「俺も使ったよ、低温調理器。 "QOL"上がったわぁ」 「あ、それだ。私が言いたかったこと。 きゅーおーえる」 「その割には一文字も出てきてなかったけどね。 てか、フラスコとか言うてなかった?」 「そーいや神崎くん、年末年始どうするの?関西帰省?」 「帰省は夏にしたから、今回はこっちで過ごすつもり。先輩は?」 「コタツで過ごすつもり」 「あー、似合うわぁ……」 「というかさー。 まだ何も、通知されないもんなんだね」 「……来月のイベントのことなら、お知らせ来てたやん。次は[餅つき]やって」 「うお、見逃してた。私、磯辺焼き派ー」 「俺は砂糖醤油派ー」 「って、そうじゃなくて。異動の内示のことだよ。 転居を伴うかもしれないのにさー。 やっぱり2月くらいなのかな?」 「そんな話、したくない」 「あれれ? なんだかんだ神崎くん、寂しがってたりする? ただの『遊び相手』とか言ってたのにさぁ〜」 「いや、それ言うたん先輩でしょ。 ほんま…………人の気も知らんと」 「うげっ!待って、今日の朝礼担当……課長代理じゃん! 目が合ったら最後、なんか発言させられるゾ。 お願いっ!!背中で私を隠してぇ」 「うわ、ずっる。断りてぇ」 ---------------------------------------------
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