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▼ △ 「先輩ー」 「…………」 「あれ。高宮先輩?」 「………………」 「絶対聞こえてますよね。返事してよ」 「…………………………」 「………今日も好きですよ」 「んもーーーー!! 仕事中にヤメテって言ってんじゃん!」 「え、仕事中じゃなかったらええの?」 「……そういう意味じゃない」 「あ。先輩、顔真っ赤やん。可愛い。好き」 「………………ねぇ、神崎くん」 「はい」 「……今年度のイベントも全部参加するからさ。 ソレ、やめてくれない?」 「ふっ」 「分かりやすく鼻で笑ったね?」 「愚問すぎて。無理に決まってるやん」 「……なんか無駄に距離も近いし」 「そう?それは無意識」 「三島くんに『ついに付き合った?』とか誤解されたんだよ。恥ずかしいよ」 「他の男の話せんといて」 「ぐ…………やりにくいんだけど。非常に」 「可哀想。俺はすーげぇ生きやすくなった。 むしろ、もっと早くこうしとけば良かった」 「……だめだ。手に負えない。 とゆか、仕事に戻ってほしい」 「いや、そもそもさ。 先輩の今までの安寧は、俺の[我慢]と[努力]の上にあったことを認識してほしいですわ。 まあ、ただ素直になれんかっただけやけど」 「頼むからこれからも守ってくれよ。私の安寧」 「["好きなもの"に夢中になれる人]が、先輩のタイプなんでしょ?」 「その"好きなもの"は、想定外なんだよなぁ……」 「あ、そや。さっきスケジュール見たけど、 来月の出張、初めて一緒ですね。楽しみ」 「あのねぇ……遊びに行くんじゃないんだよ?」 「わかってるって。任してください。 美味しい店、探しとくんで」 「うーん。なんにもわかってなさそう」 「先輩」 「……何」 「今年も、ずっと一緒ですね」 「……そうだね。 とりあえず仕事戻ってくれる???」 「大好き」 「っ……………!! もー!早く戻って!!!!!」 ▼ ▲
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