02.絆されて、

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「は〜い、じゃあ撮りますね?」 そんなおねえさんの呼びかけに「はあい!お願いしますっ」と返事をして、そのあとすぐにスマホのカメラで写真を撮ってくれた。 多分あたしはこの日1番の笑顔でそこに写っていたと思う。 「ふふっ、高良くんちょっと顔の表情硬くない?」 おねえさんに撮ってもらった写真を高良くんと確認すれば、あたしの満面の笑みとは対照的にちょっとぎこちない表情の高良くんがそこに写し出されていた。 「…仕方ねえじゃん。泉が急にあんなくっついてくんだから、それに、どう考えても立ち位置逆だろ。どうせなら俺が後ろからぎゅってしたかった。」 な、なんだそれは…。 あたしも高良くんにそうされたかったとか考えちゃってる時点でもうあれじゃん。 「じゃあ、あとでふたりだけで撮ったらいいじゃん。」 ぽつり、囁くように言葉を発すれば 「ん、ならそれは俺のやつで撮ろ。」 と、にこにこ顔で返される。 その笑顔はとっても可愛いのに、どきどきさせられてるあたしってもしかして相当やばいかも。
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