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6. 最終日
最終日の勤務が終わり、武藤さんから花束を受け取り、他の職員さんたちからも沢山労いの言葉を貰った。
武藤さんは最後にこう声をかけてくれた。
「あなたの利用者さんとの接し方や仕事への取り組み方に、学ばさせることが多かったわ。沢山厳しいことを言ってごめんね。これから知識と経験を積めば、あなたは必ず伸びると思うから」
一番厳しかった武藤さんが私のことを認めてくれていたことがすごく嬉しくて、泣きそうになった。
この実習で私は震災後再建した図書館が人々の拠り所になる様子を見て、図書館は人と強く繋がっているという事実を改めて感じさせられた。
大学で学んだ経験と実習で得たこと、そして卒業後3年間の群馬県の公共図書館での勤務経験は私を大きく成長させてくれた。図書館は人がいなければ成り立たない。だから私は誰よりも人に対して真摯に誠実に向き合える司書になりたい。
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