金曜日:ふゆ子、誰が悪いか分かってる。

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金曜日:ふゆ子、誰が悪いか分かってる。

バタン。 「ふゆ、ふゆゆゆゅゅ、ゅゅゅゆうう…」 最後の力を振り絞って、 ベッドにダイブする。 「もぉ会社行きたくないよぉ。 集団ムリだよぉぉ。 趣味とかが一緒の友達ならぁ 笑って話せるけどうぅぅ、 『クラスのお友達』とかぁ、 『会社の同期』とかぁぁ、 偶然一緒にいるだけじゃん! どおしろと!!? ふゆーーーーーーう!!」 枕を抱きかかえてジタバタ。 「もぉやめようよおおおぉぉおお。 『同僚の悪口』ぃ!! 言うほど悪い人じゃないじゃぁん! クセあるけど! なんか居ない人の悪口言ってる あの雰囲気が じめっとして嫌なのぅぅ。 そしてごめぇぇん。 ホントは同情してるわけじゃなくてぇ、 自分が言われてるような錯覚に陥るの! 被害妄想なのぉ!! ふゆゆゆゆゅぅぅ 人コワイぃぃ 人間怖いよぉぉ…… ……… ……… お腹減った… 作り置きのカレー食べよう。 ふゆぅ。」 急に現実に戻るふゆ子。 「凍ったカレーって、 レンチンすると、 水とルーに分離しちゃうんだよにゃー。 はふぅ。 途中で一回混ぜないとにゃぁ。 それでも結局分離するんだけど、、、」 電子レンジを見ながら、 奥の本音をこぼすふゆ子。 「んでさぁ、 何が酷いって… ……… 私、部長なのに、 ハブられるの怖くて… 部下達の悪口 とめなかったぁぁぁんん。 私が悪いのぉぉぉ!! ごめんなさぁわわわいいいい!!」 号泣してカレーを食べる。
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