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1.てんしくん。
毎日、アルバイトと音楽で忙しく過ごしていた。
音楽を始めたのは中学生の時。
とあるロックバンドにハマって、「誕生日プレゼント何がいい？」と両親に聞かれた俺は、「ギターが欲しい」と即答したのを覚えてる。
ギターを始めた頃は、初心者向けの動画を観たり、本を読んだりしてコードを少しずつ覚えていった。
途中、躓いて、投げ出したくなる日もあったけれど、諦めなくて良かったと思ってる。
それは、高校を卒業してから今も、大好きなギターと共に生きているし、ライブもできているから。
とは言っても、メジャーデビューはまだまだ遠い。
アルバイトで稼いだおカネは、スタジオ代やハコ代、そして生活費へと消えていく。決して生活は楽ではなかった。それでも音楽を辞める気はない。
今日も朝から夕方まで働いて、その後は真っ直ぐギターを背負ってスタジオへ。
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