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ギターをかき鳴らし、今日もどこかで絶望しているあなたに届けと歌う。
あなた。とは、ファンであり、家族であり、友人であり、これから出会う誰かかもしれない。
生きづらい世界で、今日も息をしているあなたへ、頑張ったあなたにお疲れ様を。背中を押して欲しいあなたへエールを。
あなた。を自分に置き換えて聴いて欲しい。
俺は、優しく照らす月明かりでいたいんだ。
太陽のような温かさも好きだけど、人によっては眩しすぎてツラいかもしれない。
月明かりなら、静かで優しく道を照らしてくれる気がするから。
「てんしくーん！」
「キャー！！かっこいい〜！！」
ライブ当日。
ハコを埋め尽くすほどに、たくさんのお客さんたちが遊びに来てくれていた。
だが、半分以上は興味なさそうな顔をしている。
「それでは聴いてください。escape《エスケープ》」
escape…"現実逃避"という意味でつけた。
この歌は、周りと比べ妬み、心が堕ちていた時に、ふと頭に浮かんで速攻で作った歌。
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