契約ごとは恐ろしい

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契約ごとは恐ろしい

堂本さんがしつこんからスマホの電源も落とす。 フリーランス、個人事業主の契約事情。 口約束やメールなどでも契約は成立する。 電通とは請負契約を結んでる。 請負契約とは依頼された成果物を納品することによって報酬が発生するといった契約。  委任契約だと業務を遂行することによって報酬が発生するから、WEB会議を途中退出し案件遂行を拒絶する行為は委任契約だと契約違反になる。 「依頼を受けなかっただけだから契約違反にはならない」 真凛ちゃんにフリーランスの仕事を勧めるにあたり、雇用についてよく調べた。 「請け負った案件の仕様書は全て完成させたし、堂本さんの事、無視しとこう。さすがに小樽までギャンギャン言いに来ないよね」 不確かな契約を盾に案件を引き受けろと脅してきた堂本さん。 かなり怖かった。 父が五木博之に罵声をあげられてる姿を思い出し、フラッシュバックしてしまった。 涙が溢れでて、身体の震えが止まらない。 呼吸が苦しく過呼吸になる。 ピンポーン インターフォンが鳴るが出られない。 Amazanで購入した野菜ジュースとお米が届いたのに受け取れなかった。 下の宅配ボックスに入れられると持って上がるの大変だから嫌だなと思う。 ピンポーン ドアホンが鳴った。 オートロックを解除してドアの前まで北人がいる。
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