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「明日は旭川に行こうか?」
萌花さんともっと観光を楽しみたい。
「もう十分観光楽しみました。藤島さん、明日は東京に戻らないと」
「……仕事なら気にしなくても大丈夫だよ。さすがに1ヶ月は無理だが、1週間程度なら問題ない」
元部下なのもあり、萌花さんが俺の仕事を気にかけてくれる。
そう思ったが、
「……観光、楽しいですが疲れました。ゆっくりできるところでのんびりと生活を送りたいです」
フルリモートで引きこもり生活をしているから、観光は気が休まらないようだった。
「わかった。佐倉さんを1人、小樽に置いて帰る事はできない。東京に着いてきて、俺の家で生活してくれないか?ゲストルームがあるから俺と寝室を共にしなくてもいい。萌花さんのペースで生活したらいいから」
ダメ元で提案してみる。
「わかりました。東京には着いていって藤島さんの家でお世話になります。ですが、……まだ藤島さんとお付き合いする決断はできません」
昨日の今日だからお付き合いの承諾が得られなかったのは仕方がない。
「わかった。ゆっくり考えてくれ。じゃあ、明日、東京へ戻ろう。小樽のマンションはしばらくの間はそのままにするだろ?衣服は買えばいいし、最低限必要なものだけ持って俺の家に行こう」
「は、はい。お世話になります」
萌花さんが俺の家に来る事を受け入れてくれて、本当に良かった。
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