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AI搭載追跡ドローン side 藤島翔琉
萌花さんの行動が気になり、禁断のAI搭載追跡ドローンの電源をつけてしまった。
一緒に暮らしているから、彼女の髪の毛は簡単に手に入る。
萌花さんを家の中に閉じ込めて置きたくて、家のカードキーは渡していなかった。
「萌花さんをランチに誘おう」
クライアント先を出てマンションに戻る。
10時前だから萌花さんはまだ家にいるだろうと思っていたのにすでに出かけていた。
気晴らしの外出ならいい。
だが、俺の前から居なくなるのは2度とごめんだ。
物騒な世の中、萌花さんが犯罪被害に合うかもしれない。
IT企業が集まる渋谷。
堂本みたいな奴が萌花さんにヘッドハンティングしようと付きまとう可能性もある。
色々理由をつけ、禁断のAI搭載追跡ドローンを飛ばす。
「スマホにドローンの位置が表示されるんだな」
結城が作っただけあり高性能だ。
ドローンが通過した位置情報が赤い線で表示されたGoogloマップを活用したマップと、ドローンカメラが撮影してる画像がリアルタイムで送られてくる。
「よし、行くか」
AI搭載追跡ドローンを追跡する。
萌花さんはマンションから徒歩15分のところにある渋谷駅直結のショッピングセンター内にいた。
萌花さんを見つけ出すまでにかかった時間は30分。
11時過ぎ、店が混見合う前にイタリアンレストランに入りパスタを注文していた。
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