AI搭載追跡ドローン side 藤島翔琉

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偶然を装うのは難しいがショッピングセンター内でばったり遭遇は無くはない。 萌花さんの元へ向かう。 「はっ、益岡のやつ!!」 偶然早めのランチでイタリアンレストランに入ったと思われる益岡。 図々しく萌花さんの席の前に座りパスタを注文し、話しかける。 『希望退職するなんて酷いですよ。辞めて電道に行かれたせいでクライアント先が一時期154社も居なくなったんですよ。でも佐倉さんが電道を辞めらてたらすぐに戻ってきました』 これは世間話の範疇だから許せるが、 『藤島マネージャーに言えばなんとかしてくれますよ!!電道の時にしていた請負契約で案件を引き受けて下さいよ!!』 堂本とやってる事が同じだ。 「益岡、飯食ったなら社に戻れ!!未提出の仕様書溜まってるだろっ!!」 店に乱入して益岡を追い払った。 萌花さんの表情が暗い。  萌花さんの手を引き、タクシーでマンションに戻る。 「翔琉さんも私にGoogloの仕事をさせたくて、今、こんなに親切にしてくれてるの?」 益岡が余計な事を言ったせいで萌花さんに誤解されてしまった。 「Googloに戻ってこなくていいから。萌花さんの事が好きだからだから。なんか、ごめん。萌花さんの事を部下に何も打ち明けてない。堂本みたいにしつこく付きまとったりはしないと思うが今日みたいな事がまた起こるかもしれないから、平日昼間は家の中に引きこもっていて欲しい」 午後1時にクライアント先にヒアリングへ赴かないといけなく、そう諭して家を出るしかなかった。
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