屋烏之愛

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「大丈夫、(みなと)。例え湊が俺のこと覚えていなくても大丈夫。湊は明るいから、常に前を向いているような人間だから、俺のこと覚えていなくても、大丈夫。俺は常に隣に、傍にいるから。だから、安心してね」  泣いている皆との隣で、そんな言葉を呟きながら、うっすら笑みを浮かべている彼は、向日葵のような金色の髪をしていて、そして――透けて、浮いていた。
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