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「そう言えば、はい、これ」
「なんだ、それ」
「最近流行ってるタピオカ。ぬるいけど持ってきてやった」
「飲み物持ってくんな!! てか、タピオカ? んだそれ。何でタピオカだよ、略称か?」
「それは僕も知らない」
「知らねぇのかよ! てか、不味そー……本当にこんなのが流行ってんのぉ? カエルの卵じゃねぇかよ!!」
「流行ってるんだって!! カエルの卵に見えるけど、全然違うから飲んでみ? ぬるいけど」
「絶対腹壊す奴やん!! まぁ飲むけど。いただきまぁーす……」
嫌そうにしながらも、喉仏を上下に動かしてはタピオカを口にした。もぐもぐと食べながら最初は首を傾げていたが、だんだん嬉しそうな顔になり、飲み込んでは、バッ!! と此方を見て「何かモチモチしてる!!」と言った。さっきまでカエルの卵とか言っていたのに、なんて可愛らしいやつなんだ。タピオカが気にいったのかそのまま飲み続けながら、話を進める。1年振りに会い、他愛も無い話をしながら笑いあった。
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