心臓

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 やがて泣きつかれたのか、地面に座って僕の膝の上に顔を乗せて眠りについた。瞼が少し腫れていた。ふわふわとした向日葵のような金色の髪を撫でる。コイツの口角が少し上がった気がするが、これも気の所為なのだろうか。  何が何なのか分からない。手紙が自作自演で、今までのは全て幻覚で、お前が実は死んでいて。そんなの突然言われても分からない。分からないんだ。だって、お前にこうして触れて、お前と話して。コレが幻覚だなんて、分からない。幻覚だとするのなら、何年幻覚を見ていたのだろうか。  何年前にお前が死んだのだろうか。色々考えるが、お前が生きているという目の前の事実を見ていると、幻覚なんて嘘だと思う。だが、お前はそういう死の嘘をつくような人間じゃないのは知っている。感情がゴチャゴチャだ。少し眠ろう。そう思って目を瞑って眠りについた。
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