屋烏之愛

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屋烏之愛

 温かい。だが、何で温かいのかは分からない。笑った? 今、笑い声が聞こえた。僕を見ている視線を感じる。誰が僕を見ているんだ。撫でられた。僕の頭を誰かが撫でた。母さんではないのは確かだ。一体誰なんだ? 瞼が開かない。誰なんだ、一体誰が―― 「――!」 「――――!」 「――――――!!」 「(みなと)!!」  ……ん? 何だ、うるさいな。僕の名前を呼ぶな。重い瞼をゆっくりと上げる。そこには涙目になっている母さんがいた。天井は白く、ピッピッと音が聞こえる。独特な匂いもする。ここは……恐らく病院だろう。何故、僕は病院にいるのだろうか。一体僕は何で、ここに? 東京にいたはず、じゃ……
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