3 帰還 新たな出発

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『4D映像探査の結果はそうだったよ。  皆、温故知新屋に戻るよ』 『アッキとルルもか?』 『二人の家は長野市だよ。温故知新屋からなら、自己シールドしてテレポートできるよ。  そしたら、スキップするよ』 『了解・・・』    一瞬に温故知新屋一階のダイニングキッチンへスキップした。宇宙艦〈ガジェット〉内と思ったが違っていた。 『もう戻ったのか?さっき国定忠治の話をしたばかりぞね。  二回昼飯食ったばっかじゃが、三時の茶でも飲むか』  大叔父さんは状況を知っているらしく落ち着いてコーヒー淹れている。レプティリアの宇宙艦〈アスロン〉の撃墜とレプティリアのスキップ出発点をヒロが連絡していたのだろう。 『大叔父さんが、ここの、昼飯後のコーヒーの後片付けしてくれたんだ。  二階のファラデーケージとドローン雀蜂を使ったまま片付けてない。  それに宇宙艦〈ガジェット〉のポッド内も片付けてない。  コーヒーを飲んだら、片付けるよ』  私は皆にそう伝えた。 『〈ガジェット〉内は自動クリーニングだから、食事に使った物は片付いてるよ。  物質のテレポートやスキップができるんだから、皆で手分けして、時空間転送する物質をシールドして転送すれば、その場所へ行かなくても、片付けは終るよ』  ヒロはそう言って笑っている。  確かにそうだが、私は二階のファラデーケージとドローン雀蜂が気になった。  私の気配に気づき、ヒロの雰囲気が変った。ヒロも何か感じたらしい・・・。

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