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ミモザはセルカークの胸にぐっと手の平をつくと腕を伸ばす。彼を見上げて恨めしそうな瞳で見上げた。
「先生、お風呂入ったんですか?」
「ああ、兄さんの執務室にはシャワーがあって…えっ?どうした?」
「私なんて心配で心配でそれどころじゃなかったのに!それで容疑は完全に晴れたんですよね?」
信じられないって顔でセルカークを睨んでやる。
「ああ…容疑はすぐに晴れた。押収されたものの中に明らかにうちの診療所で取り扱っていない袋に入った違法薬物が入っていたからすぐに出所が分かったんだ」
「ええ、聞きました。やっぱり先日の物捕りが置いて帰ったんですかね?」
「ああ、きっとそうだと思う。他に思い当たることもなかった。でも、その袋はキャメリオット商会のマークが入っていたんだ」
「ぐっ。またキャメリオット家の仕業らしいですね。まったく私、どれだけ恨まれてるんでしょうか」
「そうじゃないとは思う。実は兄から聞いたが以前からキャメリオット商会には違法薬物の疑いがあってずっと捜査をしているらしいんだ」
「うそ!そんな事信じれません。私今までそんな事に気づきませんでしたけど」
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