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「俺の若いころは荒れていた。兄は優秀で俺はいつも疎外感を持っていた。学院に通っていた頃はそれはもう酷くて女とみれば誰でも手あたり次第のように逢瀬を重ねた。そんな中でシルヴィと言う子爵家の令嬢とも知り合った。俺はいつものようにその子を抱いた。でも、シルヴィは俺の事を本気ですきだったんだ。何度か関係を持って彼女は妊娠した。シルヴィは俺に好きだって告白してくれた。俺は父からも責任を取れと言われて結婚した。でも俺はまだ結婚なんかしたくはなかった。お腹が大きくなって行くシルヴィを見ていると何だか縛られたみたいに思えて嫌だった。だから家にも寄り付かなかった。実はこの屋敷はその時父から貰ったものなんだ」
ミモザはうなずく。(ええ、あなたは酷かった。私を放っていつの遊び回っていたわよね。私の気持ちなんか知るもんかって感じで…)
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