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やっぱ、そうだったか。
だからって何で仲良しこよしで学生寮まで歩かねーといけねーんだ?
そう思った俺は次の瞬間、振り返っていた。
「るっせー!気安く俺に話し掛けてんじゃねー!」
見ると、眼鏡を掛けた、いかにもインテリ風の秀才野郎と、小学生にしか見えねー野郎(多分、声の感じからして、こいつが声を掛けたんだろ)、美少女と言ってもいい女の3人が、驚いたように俺を見ている。
俺は静かになったところで、再び前を向くとズンズンと前を進んでいった。
寮は2人部屋だった。
俺はさっきの眼鏡野郎と同じ部屋になった。
何か言われるかとも思ったが、眼鏡野郎は荷解きを丁寧に終えると、何やら机に向かって勉強を始めた。
何か拍子抜けだが、さっきのガキみてーな奴みてーに、あーだこーだ言われるよりはマシだ。
俺は外へ出て遊びに行こうかと、窓ガラスを開けて、跨いだところで眼鏡に咎められた。
「遊びに行けるような所は在りませんよ」
何だ、こいつ。
確かに以前は毎日のように夜遊びしていたが、ここは、ド田舎だから確かに遊びに行けるような所はねーだろう。
だが、それより。
「何で俺が遊びに行くってわかった?」
「解りますよ。金髪に赤ティー、以前は相当、夜遊びしてたんじゃないですか?」
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