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過去の過ち
あれは高三の夏の話…
高校が離れても、俺はずっと冬弥と一緒だった。
冬弥の周りにはいつもいっぱい友達がいて、俺はいつも外から冬弥を眺めていた。
そして夏休みも終わりに近づいてきた頃、冬弥の家の離れで同級生や後輩が集まってオールしてた日の事だった。
「うぇ…っ、気持ち悪い…」
「春人、飲めないのに無理すんな…」
「だってぇ…みんなが煽るからぁ…」
「もうみんな春人に飲ませんなよ…春人?大丈夫か?」
「ん…トイレ…」
トイレに行ったまでは覚えてる…
だけどその後の事は記憶に無くて、冬弥に叩き起されてやっと自分がトイレで限界を迎えてぶっ倒れてたって事に気が付いたんだ。
「おいっ!春人!?おーいっ!」
「…ん?…あれ?」
「あれ?じゃねぇわ…大丈夫か?」
「ん…ぐわんぐわんする…」
「上行くか?」
「うん…」
「どっちみちもうみんな潰れて雑魚寝してるから。お前はちゃんと布団で休め…」
「うん…」
そしてフラフラの俺は冬弥に担ぎ込まれ、誰もいない2階の部屋に運ばれた。
までは良かった…
問題はそこから、俺が…あんな事言わなければ―――
「ふぅ…じゃあ俺、下で寝るから…なんかあったら呼べよ?」
「…っ、待って…」
「ん?どした?」
「行かないでよ」
「えっ…」
「ここにいて…?」
多分、酔ってたんだと思う。
じゃなければシラフであんな事言えるわけない…
少し戸惑う冬弥の手を掴んで引っ張ると、バランスを崩した冬弥の顔が目の前に現れて、その唇が欲しくて堪らなくなった。
「わっ…あっ、ごめ…っ」
「冬弥ぁ…チュウしよ…」
「えっ!?あっ、はるっ…んぅ…っ」
冬弥の頬を両手で包んで引き寄せ、唇を重ねてしまったのだ…
その時はやっと冬弥の唇に触れられたっていう喜びで舞い上がってて、後悔よりも嬉しさのが大きくて夢中で冬弥の唇に食らいついたんだ。
「んっ、はぁ…っ、んっ、冬弥ぁっ…」
「んぅ…っ、はぁっ、春人っ!?」
「冬弥ぁ…もっとぉ…」
「…っ、ばかっ///お前っ…どうなっても知らねぇからなっ…」
抵抗するどころか俺の誘いに乗ってきた冬弥は、ベットに上がり俺に覆い被さりギリギリまで顔を近づけてきた。
「口…開けろ…」
「んぁ…っ、はぁっ…」
ゆっくりと冬弥の舌が口内に入り込み、俺の舌と絡まりクチュクチュと水音が部屋に響き渡る…
閉め切った部屋の中は息が苦しくなる程に蒸し暑くて、Tシャツには汗が滲む。
「ん…っ、はぁっ…苦しいっ…」
「はぁっ…暑いな…リモコン…」
「ダメっ…俺の事…見てっ…」
「…ふっ、マジかよ…」
そして冬弥は俺の上でTシャツとズボンを脱ぎ捨てパンツ一枚になると、俺の下へと手を伸ばしガチガチになったソレに触れた。
「あっ、ん…っ」
「ガッチガチなんだけど…俺で勃ったの?」
「んぁっ、だって…っ、ぅっ…」
「俺と…したかったの…?」
「…っ、うんっ」
「へぇ…可愛い…」
触れていただけの手がパンツの中へと入ってきて、直接握られ上下されればもう我慢できなくて冬弥の腕を思わず掴んだ。
「あっ、あっ、だめっ!出ちゃう…っ」
「出る?出るの?…いいよ、出してみ…っ」
動きを早めた冬弥の手を掴み快感を逃がそうとすれど、力なんか入らなくてそのまま絶頂へと導かれた。
「はぁ…っ、冬弥っ、イク…っ」
「ヤバっ…」
欲が腹やTシャツの上に飛び散ると冬弥は俺のズボンを剥ぎ取り白濁をすくい取り、何故か俺の後ろにクルクルと擦り付け始めた。
「はぁっ、え…っ、冬弥…!?」
「いっぱい出たなぁ…」
「…っ、ダメっ…!」
「え?ダメなの…?流石に俺もここは初めてだけど…お前も?」
「あっ、当たり前だろっ///」
「じゃあ俺が貰うわ」
「えっ!あっ、あぅっ、ん"ッ…」
まさかそんなことまですると思わなくてさすがに抵抗したけど、どんどん冬弥の指が中に入ってきて、とてつもない違和感に耐えながら悶えれば、今度は上から冬弥のキスが降ってきて思わず体の力が抜ける。
どんどん中が解され、時折ビクッと全身に身震いが起こる。
何かわかんないけどそこに当たると凄い気持ちが良くて、塞がれている口から声が漏れる…
「ん…っ、ふ…あっ…」
「気持ちいの?」
「わかんないっ…けどっ、そこっ、変っ!」
「ん?ここ?」
「んあっ!あぁっ、うっ…」
「へぇ…気持ち良いんだ…俺のも触って?」
そう言われて手を伸ばすと冬弥のもガチガチに固くなってて、冬弥も俺でこんなったんだと思ったら興奮が抑えられないくて、快感に耐えながら必死に冬弥のを扱いた。
「んっ、春人…っ、そんな急に…っ」
「はぁっ、冬弥っ、気持ちいい…?」
「あ…っ、んっ、もう我慢できないっ!入れていい?」
「えっ、ま…っ」
待って!?入れるって!?
どういう事!?―――
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