今日はちゅーまでできたね♡

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今日はちゅーまでできたね♡

「今日はちゅーまでできたね♡」 リビングで寝落ちしていた真史さんのスマホ画面に表示されていたその言葉の羅列に、息が止まった。 いつものように真美ちゃんが私の話を聞いてくれたその日の夜のことだった。 誰からのメッセージなのか分からないが、直感的に(真美ちゃんだ)と思った。 だって今日真史さんは私も真美ちゃんにしか会っていないはず。 ちゅー?とは? 勝手に真史さんの指紋認証でスマホのロックを解除するというリスクを犯してでも、真相が確かめたかった。 メッセージアプリの一番上に表示されているのは、紛れもなく真美ちゃんのアイコンだ。 可愛いらしいお花のアイコンと*Mami*という名前。 ここから先メッセージを見てしまうと既読がついてしまうため、裏ワザである長押し機能で過去のメッセージを遡ることにした。 「奥さんがお茶を淹れてる間にあんなことするなんて…真史さんってイジワル」 「ねぇ、奥さん真剣に話してる時、手を繋いでくるのほんとビックリしたー!でも嬉しい♡ドキドキするね」 「真美と奥さん、どっちが可愛い??」 ドサッ 手から力が抜け、ソファにスマホを落としてしまった。 その反動ですやすや寝ていたはずの、真史さんが起きてしまい、目が合う。
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