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「もう本当仕方ないな。咲良 蓮也って言うから、今度は忘れずに覚えててよ。」
そう言って呆れた様子で名乗る顔面が良いだけの男。
「蓮也」
「人の名前早速呼び捨て?ま、いいけど。じゃあ俺も美結でいいってことだよね。」
「それは良くない、馴れ馴れしい」
「全部自分に返ってきてるけど大丈夫そ?」
車は本当に街中を走っていて、この辺なら確かどこかには食べれる場所があると思う。
拉致された挙句本当にご飯食べるだけでした、だったらこんなに警戒してたのが馬鹿らしくなってくる。
ひとまずスマホの画面を1度消して、ここまで連れ去られた以上すぐに帰ることも出来ないし、黙ってこの男に付き合うことにした。
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