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「へー、拒否っちゃったの。勿体ない」
「勿体ないってなによ。」
煙草を吸いに喫煙室に入った有希に話をしていると、煙草をふかしながら勿体ないなんて言われて頭が困惑する。
「だって考えてみなよ、顔が良くて金持ってシチュエーションて、そんな男が連絡してくるなんて美味しい話逃す方が無いでしょ？」
「…他の女と遊んでるかも。だいたい、結婚したいならそんな遊び人と遊んでる暇ないし」
「まだ諦めてなかったんだ、結婚」
「28歳彼氏無しは諦めるべきなの？結婚」
笑う有希とそんな話をしながら、昨日の蓮也のことを思い出す。
昨日声を聞いていた感じはたしかにいつもと様子は違っていたけど…。
いやいや、こういうこと気にするから付け込まれていくのよね。
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