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早歩きでその場を後にしてまさか気付かれてないと思っていたけど、遅かったみたい。
急に手首を掴まれて前に進んでいた体が急にグンッと止まる。
危な。
そのまま肩を掴まれ振り向かせられると、蓮也が居た。
「やっと見つけた」
「…もはやここまで来るとストーカーっぽいわね。あんた。」
3度目の出会い、しかも相手は女連れ。
こんなのを運命だなんて言ってしまっていいわけがない。
「というか女の人いたじゃない、何でこっち来たの」
ふいと綺麗な顔から目を逸らす。
「ああ、美結の事見つけて置いてきたなそういや。てか、本当に着拒したの?」
別になんとも思って無さそうな声で飄々と話す。
別の女追いかけられて置いてかれた方がどんだけ惨めかとか本当考えないのかなこの男。
相変わらず最低だと思う。
「したわよ、何で追いかけてきたの!もうあんたと関わりたくないから着拒したとは思わないわけ?」
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