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「言ったじゃん、俺は謝りたかったって」
「だからそんなのいらないから関わらないでいてほしいんだって」
蓮也の言葉を否定し続けていると蓮也は少し一息吐いて身体から手を離す。
「本当に悪かった。せっかくの縁だし、あんな後味の悪い切れ方嫌なんだよ。」
少し困ったような表情で言ってくるからすぐに絆されて私も黙って話を聞いてしまう。
謝罪なんて聞いても許したくなんか無いって思ってたのに。
「…キスまでして来といて悪いなんて思ってないでしょ」
「思ってるよ、からかいすぎた。ごめん。」
ずるいじゃない、そんな真剣に謝ってくるなんて。
私なんてそこら辺にいる女と変わらないでしょ。
放っといてくれたら良いのに、本当に申し訳無さそうな顔しちゃって。
何でそんな顔するの。
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