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「…もういいわよ、私も危機感も何もなかったのは本当言われてるとおりだし。」
本当に偶然3度も会ってしまえば何かの縁があるんじゃないかって思ってしまったし。
運命とかそういう話は本当に嫌だけど。
せめていい友人としてまだ付き合えるならそれが良い。
それにこのタイプの顔に何かお願いとかされると拒めない。
自分のチョロさを本当に痛感してしまう。
「その代わり、私も警戒するから手出してこないで。」
釘を刺すと蓮也は「そこまで警戒されると今度は手出さなきゃ失礼な気すんな」と言いながら私の腰に手を回してくる。
こいつ、本当に反省してたのか。
手を思いっきり爪で刺すと痛かったのか急いで手を離す。
「他の女性待たせてたでしょ、早く戻りなさい。私も同僚の所行かなきゃだし。」
「俺等どっちも切り上げて2人で出かけに行かない?つまんねぇし」
「あんたと遊ぶくらいなら同僚のところ戻るけど」
そう言って蓮也をその場に置き去りにして先程までの地点に戻ろうと歩みを進める。
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