歴女のゆううつ
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歴女のゆううつ
歴女のわたしは、今日も今日とて遺跡巡り。 推しの平知盛サマのお墓にやってきた。 いつものようにバシバシ写真を撮っていると、 観光ボランティアのお兄さんがスススと寄ってきた。 年の頃は三十代半ばでなかなかのイケメン。 歴史語りに花が咲いて意気投合。 ちょっぴりときめく。 記念にパシャリと写真を一緒に一枚。 帰宅して確認すると、 ――あれっ? 私、ひとりしかいない……。
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