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「ハグ、していい?」
「ハグ……ですか?」
勝巳の声は少し掠れていて熱っぽい。神に祈りを捧げるような、真摯な懇願だった。
雅人の視線は至近距離に近づいた勝巳の、ボタンが外れて少しネクタイが緩んだ胸元から覗いた、鍛え上げられた胸元に釘付けになる。
どんな感じの裸なんだろう。
散々想像してはドキドキした肢体が雅人を誘惑する。
「イイ?」
「いい……ですよ」
雅人がそう言ってじっとしていると、大きな翼を抱き締めるように、勝巳の腕がそうっとそうっと雅人を抱き締める。勝巳の体が密着して雅人の肩へ顔を埋めると、雅人もおずおずと脇から背中へと腕を回した。
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