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家に入って適当に買ったものをテーブルの上に置いて、着ていたジャケットをハンガーにかける。
榊にもハンガーを渡すと受け取って、同じようにかけている。
「待ってて、今グラスに氷入れて持ってくる」
「お構いなく〜」
そう言って返事をする榊を置いて、先に手を洗ってグラスを選ぶ。グラスを選んで氷を数個ずつスコップで拾ってカランカランとこおりとぐらすがぶつかる爽快な音を立てて入れて、冷凍庫の引き出しを足で押し返してグラスを持ってく。
1つ榊に渡すと受け取ってくる。
「てか、急に押しかけたけど明日とか予定ねぇの?」
「会ったらあんたなんて呼ばずに寝てる。」
「寂しいヤツ。」
なんて言って鼻で笑ってくるこいつにカチンと来た。
「あんたもここに来てる時点で一緒でしょーが」
「俺は元々予定あったよ。けどもうキャンセルするつもり、行く気ない。」
「はあ?最低。」
そう言う私に榊は楽しそうに笑ってテーブルに頬杖を着きながら「だってさ」と話し始める。
「お前以上に一緒にいて楽しい女いなくない?」
「…それはどーも。」
この男の言葉には振り回されないと決めてるので、それだけ返すとコンビニ袋から缶を取り出して並べる。
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