男友達の同期

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「何飲む?」 「そのハイボールちょうだい。」 「はい。」 言われた缶を渡すと、受け取ってタブを空けそのままグラスに注ぐ。 「ていうか思ったけど、あんたの事だから予定夜からでしょ?キャンセルしなくても良かったんじゃない?」 何気なくそう言って私も同じように飲み物を注ぐと、軽くグラスをぶつけて乾杯して飲み物を口に運ぶ。 「うーん…、何かお前と会った後に他の奴に会う気になんねぇんだよな。」 「へー、何で?」 「さぁ?てか、もしかしたら明日の夜まで一緒かもしれねぇじゃん。」 そう言いながらテーブルに置いていた私の手をぎゅっと掴んで握ってくる。 何だか、今日の榊は変。危険な気がする。 「…言っとくけど、手出したら殺すから。」 「それは危機感ない咲春ちゃんのせいでもあるじゃん?それに、マジで男女の友情とか成り立つと思ってんの? 」 「私らは成り立ってきたから一緒にいるでしょ。」 それだけ言い返すと榊の手の甲を空いてる手で抓る。 私に欲情するバカなんて居ない 。
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