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あれから1週間後、私は就活の準備もあまり進んでないままファストフード店のバイトをやっていた。一応履歴書を書くための材料を考えたり、合同企業説明会にも行った。けど私は履歴書に書けるほどの強みを持っているものはあまり無かったし、合同企業説明会も自分が興味を持った会社は無かった。
本当に就活大丈夫かな・・・というか今日、ランチタイムの時間を過ぎたのにいつもより人多くない?
私がそう思っていると・・・
「あの、すいません。」
「あっ、ご注文は何でしょう・・・か?」
なんと、私の目の前にユイが立っていたのだ!
「ユ、ユイ!?」
「えっと、最近私達のライブによく来てくれる人ですよね?」
しかも私の事を認知してくれてるだと!?
「もしかして、私の事覚えててくれてる?」
「はい、私達のライブによく来てくれるだけでなく、チェキ会の時いつも私の列に並んでくれてるので・・・」
ヤバイヤバイ、ライブの時以外でユイと遭遇するなんて思ってなかった!
「あっ、名前・・・宮原さんって言うんですね。」
「あ、はい。宮原瀬奈です・・・」
いやいや、何律儀に自己紹介してるんだ私!?
「あっ、それでご注文はどうされますか?」
興奮する気持ちを抑えて私はユイに注文を尋ねる。
「えっと、ダブルチーズバーガーのセットを。サイドメニューはポテトでお願いします。」
「ドリンクはどうされますか?」
「メロンソーダで。」
「他にご注文はございますか?」
「いえ、大丈夫です。」
ユイの注文を終え、ユイが料金を支払ったあと・・・
「あの、私ファストフードはたまにしか食べないので!」
「はい・・・?」
「またどこかで会ったら、その時はよろしくお願いします・・・」
そう言って、ユイはその場を後にした。
「・・・」
「宮原さーん、早く商品作って!」
「あっ、すいません!」
私も急いで商品を作りにかかった。
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