諦めきれない夢

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「ぷは〜、生き帰る〜・・・」 私は先ほど買ったお茶を飲んでそう言った。 ユイはそんな私を横目に私をじっと見つめていた。そして、ユイがこんな事を言ってきた。 「私、宮原さんを昔見た気がします・・・」 「えっ、昨日私がバイトしていた時じゃなくて?」 「はい・・・あの、もしかして宮原さんって昔アイドルやってました?」 えっ、何?私ユイにアイドルやってたと思われてる!? 「い、いやいや、アイドルはやってないよ!高校生の時にアイドル練習生として事務所にはいたけれども!」 「そうだったんですね。でも私、宮原さんをテレビで見た気が・・・」 図星である。私はアイドル練習生だったからテレビに出る機会なんてほとんどなかったのだが、2、3回ほど所属していた事務所がやっていたアイドル番組で出演していた。 「もしかして、私が練習生の時に出ていたテレビ番組を見てくれてたの?」 「はい!3、4年経った今でも宮原さんが出ていた回は忘れられなくて・・・」 マジかよマジかよ・・・ユイは私がテレビに数回しか出てないにも関わらず私が出演した回を覚えているのはヤバイよ・・・ 「特にその時の練習生の人達が歌ったり踊ったりするシーンが印象的で、宮原さんは特にすごかったんですよ!」 「ス、ストップストップ!これ以上は恥ずかしくなるからやめて!」 「え〜、練習生の時の宮原さん、私好きなのに・・・」 これ以上推しに自分の事を褒められると私の心臓が持たないと思った私は半ば強制的にユイの私に対する褒め大会をやめさせた。
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