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「そんな顔しないでよ。言ったでしょ、気持ちの整理だけは付いてるって。今は好きな人が幸せになってくれて嬉しいでしかないよ。それと同時に兄さんも幸せになれるんだから。」
そんな悲しい事を穏やかな顔して話すから、見てるこっちはなんとも言えない気持ちになる。
強がりでもなんでもないことは分かるの。
だとしても私の好きな人は報われなくて、幸せになれないなんて。じゃあ私の気持ちはどこで諦めを付ければいい?
沙羅さんの代わりにもなれなくて、それどころか貴方の中にいる沙羅さんを超える事も出来ない。
私が先輩を諦めるにはこの人が幸せそうなのを見る事しかなかったのに。
それともまた他の誰かに恋していくのを見ているしか無いのだろうか。
そう考えている内に楽しみにしていたはずのパスタが届く。
あれだけリベンジだって楽しみにしていたのにもうパスタの味なんて覚えていない。
どんな会話をしたかとかも全部全部、何も身に入らないの。
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